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診療だより

粉瘤

  • たかが粉瘤、されど粉瘤 season 2

    2009-09-24 UP!     カテゴリー:粉瘤, 診療だより

    前回は粉瘤 くりぬき法 season 3 を献上しました。
    しかし、粉瘤の全てがくりぬき法の適応ではありません。
     
    今回はメスでの切除縫縮のについてお話します。
     
    下の写真は足底の外傷性表皮嚢腫(粉瘤)のエコー像です。黒くぼんやりと写っているのが腫瘍です。
    足底の外傷性表皮嚢腫はエコー像がわかりにくいことが多いです。

     

    外傷性表皮嚢腫は壁が厚く周囲組織と癒着していることなどよりくりぬき法ではなく、
    メスでの切除を first choice としています。

     
    私は皮膚外科のプロフェッショナルです。最小切開を心がけます。

     
    病理組織で腫瘍が完全摘出できているのがわかります。通常の粉瘤と比べて内容物の密度が高く、
    嚢腫壁に virus 感染を示唆する所見があるのが特徴です。

     
    次の症例は右耳垂の粉瘤です。かなり大きくなっています。
    耳垂部の粉瘤は耳垂の両側(皮膚の表と裏)に癒着がある症例が多いです。

     
    表側の皮膚を含めて切除します。なかなか大変な手術です。

     
    もちろん完全摘出します。私はプロフェッショナルですから。

     
    皮弁を起こして欠損部を修復します。

     
    抜糸前の写真です。皮弁の血流に問題はありません。
    外観上も耳垂部輪郭の変形はさほど目立ちません。

     
    一口に粉瘤と言っても奥が深いですよ。
     
     
    【大切なお知らせ】
    耳の粉瘤はくりぬき法が不適です。メスによる手術をお勧めします。

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