前回は粉瘤 くりぬき法 season 3 を献上しました。
しかし、粉瘤の全てがくりぬき法の適応ではありません。
今回はメスでの切除縫縮のについてお話します。
いきなりエコーです。下の写真は足底の粉瘤のエコー像です。外傷性表皮嚢腫と呼ばれています。表面に黒く写っているエリアが腫瘍です。
足底の外傷性表皮嚢腫はエコー像がわかりにくいのが難点です。

外傷性表皮嚢腫(足の裏の粉瘤)は壁が厚く、周囲組織と癒着していることなどよりくりぬき法ではなく、メスでの切除を first choice としています。

私は皮膚外科のプロフェッショナルです。最小切開を心がけます。

病理組織で腫瘍が完全摘出できているのがわかります。通常の粉瘤と比べて内容物の密度が高いこと、嚢腫壁に virus 感染を示唆する所見があるのが特徴です。

次の症例は右耳垂の粉瘤です。かなり大きくなっています。耳垂部の粉瘤は耳垂の両側(皮膚の表と裏)に癒着がある症例が多いです。

表側の皮膚を含めて切除します。なかなか大変な手術です。

もちろん完全摘出します。私はプロフェッショナルですから。

皮弁を起こして欠損部を修復します。

抜糸前の写真です。皮弁の血流に問題はありません。外観上も耳垂部輪郭の変形はありません。腫瘍摘出、外観の両者を満たすのがプロの仕事です。

一口に粉瘤と言っても奥が深いですよ。
私は名古屋に在住しているので日本皮膚科学会東海地方会(年に4回)に参加します。
演題を拝見している限り、私が勤務医だった頃と比べると東海地方の皮膚外科のレベルが落ちているような気がしてなりません。
美容皮膚科の先生方も出席してくださいよ。やはり基本は皮膚科なのだから・・・
皮ふ科SSクリニックが軸となって東海地方の皮膚外科を盛り上げたいですね。
