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ボトックスと Sobotta解剖学

私がクリニックで常時手元に置いているのが Sobotta解剖学です。
ソボッタ解剖学、ドイツの解剖学書です。
 
虎の門病院研修中に師匠の大原國章先生が愛用しているのを見て、自分もこっそり購入しました。 シェーマ(絵)にリアリティーがあり、いい本ですよ。

 
頚部は大切な神経が走行しており、この部位の手術の際は毎回確認します。
(下の写真、後頚三角を走行する副神経がくせものです)

 
すてきなミセスさんです。でも眉間の縦ジワがないと、もっと素敵かも。

 
このシワは皺眉筋の収縮が原因です。この筋肉は深く、前頭筋の下に存在します。

 
皺眉筋へボトックスを注射しているところです。
シワの動きを見て、筋肉の走行をイメージします。イメージを確認してから筋層内に注射します。眼輪筋へ浸潤しないよう、指でブロックして注射します。

 
目から鼻のラインを見てください。思いっきり力を入れているのがわかりますか?
ボトックス注射9日後です。眉間の縦ジワはでませんね。

 
美容皮膚科で眉間にボトックス注射を受けたら、目があけにくくなったと言われる患者さんがたまに来院されます。おそらく皺眉筋ではなく前頭筋に注射してしまったのでしょう。
眼瞼下垂症がある方は前頭筋を代償性に動かしていることが多く、前頭筋の下方に注射されると目が開けにくくなることがあります。
 
すべては解剖なのです。前頭筋と皺眉筋のレイヤーをしっかりと認識する。
それには解剖学の知識が必要です。勉強は大切です。


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