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診療だより

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  • 眼瞼下垂修正術 -小切開での修正-

    2017-03-24 UP!     カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより

     今回は眼瞼下垂の修正手術についてです。

     ブログに協力くださった患者さんに深謝いたします。

     38歳の女性です。
     2年前に左眼の下垂手術を受けています。

     

     最近になり左眼の瞼が下がってきたとのことです。

     当院で修正手術を行いました。
     前回の手術で皮膚を切除されていますので、皮膚切開のみ行いました。

     10mm程度切開します。

     

     瞼板に固定された糸を外して、挙筋腱膜をミュラー筋より剥離した状態です。

     

     挙筋腱膜を前転固定します。

     

     全例が10mmの小切開で修正できるわけではありませんが、
     皮膚を切除する必要がない症例ではしばしば行っています。

     手術直後なので瞼が腫れていますが、抜糸する頃にはすっきりします。
     眼の開きがかなりよくなっています。上眼瞼の凹みも改善しています。

     

     眼を閉じたところです。
     眼を開くと糸は瞼に隠れてほとんど目立ちません。

     

     術前、術直後の写真です。

     

     瞼の裏から行う手術ではないのでミュラー筋を損傷することはありません。
     糸がゴロゴロすることもありません。

     この患者さんは手術の翌日より仕事を開始されたそうです。

     すべての症例でこの術式が適応できるわけではありませんが、
     症例を選べばとてもよい術式です。

  • 後天性真皮メラノサイトーシスの治療 -最短で治す-

    2016-12-20 UP!     カテゴリー:しみ(ルビーレーザー), 診療だより

     今回のブログに協力くださったのは23歳の女性のかたです。      
     この場を借りて御礼申し上げます。                      

     思春期より両頬に褐色班が増えてきたそうです。                 

     治療前の右頬です。                                 

     
     治療前の左頬です。                                

     

     発生した年齢、色素斑の形態、分布より                      
     ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)と診断することは容易です。   

     このような症例もエステやチェーン美容外科に行かれると、         
     肝斑と診断されてしまうことがあります。                      

     キュテラ社のセミナーでADMにピコレーザーを用いてトーニングする内容の      
     講演を聴いたことがあります。                          

     Qスイッチレーザーもしくはピコレーザーを用いてADMにレーザートーニングを
     おこない、どちらが効果があったか比較する治療デザインです。                             

     レーザー治療は通常ハンドピースと呼ばれる先端部を皮膚に接触して照射します。
     レーザートーニングはハンドピースを皮膚から数センチはなして照射する方法です。

     10回以上のトーニング照射を行った結果、Qスイッチよりピコレーザーのほうが
     効果があったとの報告でした。                                    

     スライドを見ました。
     困ったな、こんなこと医師が本気でされちゃあ。
         
     どちらもほとんど改善していませんでした。                    

     肝斑のような表皮の色素病変ならばトーニング治療も意味があるかもしれません。
     ADMのような真皮の色素病変にトーニング照射する意味があるのか?  

     私がどうしてもキュテラ社を好きになれないのはこのあたりにあるかも。
     

     当院ではADMに対してQスイッチルビーレーザー照射を行っています。 

     1回照射で色素病変がおよそ70%ほども薄くなります。             
     1回の治療で改善が見込まれます。                          

     
     Qスイッチルビーレーザー照射10日後です。                              
     両頬に紅斑が残り、色素はむしろ濃くなっています。                    

     
     ここから少しつらい時期があります。                       

     ルビーレーザー照射4ヵ月後です。右顔です。              
     全体的にぼんやりとした色素沈着が残っています。           

     同じ時期の左顔です。もやもやしています。                 

     
     炎症後色素沈着と呼ばれるもやもやは治療から6ヶ月~8ヶ月くらいで
     消退していきます。                        

     レーザー照射2年後です。お化粧していてすみません。          
     にっこり笑顔です。                                 

     

     患者さんにお願いして、頬だけお化粧を取らせていただきました。    

     もう一度治療前、右頬。                               

     治療2年後、右顔。                                 

     

     治療前、左顔。しつこくてごめんなさい。                    

     治療2年後、左顔。                                  

     

     なんども書きましたが、                               
     ADMは1回のQスイッチルビーレーザー照射で70%くらい薄くなります。

     色素が元に戻ることはまずありません。                     
     1回だけの治療で満足される患者さんが過半数です。           

     マスクしやすい冬はADMを治療するのによい季節かもしれませんね。   

  • 眼瞼下垂手術 -Dr.柿﨑との邂逅-

    2016-11-12 UP!     カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより

     名著「眼瞼下垂手術 -虎の巻-」で有名な愛知医科大学付属病院眼形成外科の
     柿﨑裕彦教授の手術を見学する機会に恵まれました。

     柿﨑教授は日本の眼形成外科学会でも有名ですが、日本以上に米国、欧州で
     ご高名が響き渡っています。

     愛知医科大学眼形成外科の教室にはフィリピン、韓国、台湾などアジア各国から
     留学生が来ていました。

     話は変わりますが、
     私は信州大学形成外科の先生より眼瞼下垂手術を学びました。
     ずっとそれをベースに執刀してきましたが、行き詰ることがありました。

     京都府立医科大学眼科渡辺先生の手術見学をきっかけに眼科医が行う
     眼瞼下垂手術に強く惹かれるようになりました。

     愛知医科大学付属病院の手術室です。広くホテルのように豪華です。
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     手術室の無影灯はマッケのLEDです。色が自然でとても素晴らしい。
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     柿﨑教授の眼瞼下垂手術を午前3件、午後2件の計5件も見学することができました。
     眼科医は顕微鏡で下垂手術をされる先生もいますが、柿﨑先生は2.5倍ルーペで執刀。
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     柿﨑教授(中央)と記念写真。
     柿﨑教授はごっついです。なんとベンチプレス日本記録保持者です。
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     本当に勉強になりました。
     柿﨑教授は12mmの切開(場合によっては6mm)で挙筋腱膜前転術(短縮術)を行います。

     下横走靭帯などの開瞼抵抗と考えられる組織は解除しますが、lateral hornなどはあまり
     切開しません。それで十分に下垂が改善されるのです。

     80歳近い女性の重度の眼瞼下垂が10mm足らずの小切開で劇的に改善したことは
     とても衝撃的でした。

     「過ぎたこるは猶及ばざるが如し」

     自分の手術を振り返り、そんな思いが過ぎりました。

     自分が行う下垂手術を見つめなおす大変価値ある一日でした。
     今後の手術にさっそく取り入れます。

  • まぶたのくぼみを治す -眼瞼下垂手術の応用-

    2016-10-21 UP!     カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより

     まぶたのくぼみについて。

     55歳の女性です。ブログに協力いただきありがとうございます。

     まぶた(上眼瞼)のくぼみと皮膚のたるみを気にされています。
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     まぶたのくぼみ治療としは、ヒアルロン酸注入、PRP(多血小板血漿)治療、
     脂肪移植などがあります。

     皮膚のたるみ、まぶたの重さを自覚している人には眼瞼下垂手術をお勧めして
     います。

     今回は右まぶたを5mm、左まぶたを4.5mm切除します。
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     ここから先は2枚ほどきつい写真が出ますので、苦手な人は飛ばしてください。

     右まぶたです。まぶたのくぼみを改善させるため、眼科隔膜を開き、眼窩脂肪を
     露出します。まぶたのスムーズな動きを邪魔する下横走靭帯を切り離します。
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     挙筋腱膜を前転して瞼板に固定しました。
     患者さまにはベッドで起き上がってもらい、左右の目の開きを確認します。 
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     上の写真では眼窩脂肪が傷から飛び出ていますが、この脂肪が大切です。

     皮膚縫合を行い、手術が終了したところです。
     皮膚を縫う時、眼窩脂肪の取り扱いを工夫します。
     眼瞼下垂の症状は軽いため、目の開きはあまり上げすぎないように調整しました。
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     左まぶたはもう少し皮膚を切除してもよかったですね。

     手術前の写真。
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     手術から1ヶ月後の写真です。
     まぶたのくぼみはまずまず改善しているのが分かります。
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     手術なのでそれなりに大変です。
     
     ヒアルロン酸注入、脂肪移植よりも根本的なくぼみ治療をおこないました。

     患者さまの状態にあったベストの治療を提供したいといつも思っています。

  • 眼瞼下垂手術の名医たち

    2016-10-03 UP!     カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより

     
     平成28年9月、私も評議員をつとめていたJAASのLIVE FORUMに参加しました。

     今回のフォーラムは眼瞼下垂が大きく取り上げられており、午後のライブ手術も
     経結膜下垂手術(切らない眼瞼下垂手術)でした。

     写真向かって左端は韓国の眼形成外科医のChoi 先生、
     右から2番目は愛知医科大学眼形成科の柿崎裕彦教授です。
     いずれもアジアを代表する眼瞼手術の名医たちです。
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     今回のフォーラムの目玉の1つが柿崎先生の講義です。
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     眼瞼下垂手術のポイントは2つあります(講演内容より)。
     ①解剖 
     ②ドライアイ

     解剖は当然熟知しなくてはなりませんが、ドライアイを大きなポイントにされて
     いたのは意外でした。

     講演の一部です。

     「高齢者の場合ベル現象(まぶたを閉じると黒目が上を向くこと)が低くなるので、
     下垂手術で過矯正すると寝た状態で、瞼の隙間に黒目がくるので角膜炎を生じやすい。
     MRDを2.5~3mmまでに留めるべきである」

     「下垂手術後の見えにくさは乱視の影響がある」

     眼科サイドからの意見はいろいろと参考になります。

     眼科医は下垂手術でミュラー筋短縮術を第一選択することが多いと思っていましたが、
     柿崎先生は挙筋前転術をメインでされているとのこと。

     これにはかなり驚きました!

     日本の眼瞼下垂手術はパイオニアの久保田伸枝先生(元帝京大学眼科教授)が、
     長らくミュラー筋短縮術を良しとされた歴史があります。
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     時代は移り変わりますね。

     私が通常行っている眼瞼下垂手術は挙筋腱膜をミュラー筋から剥がして瞼板に
     固定する挙筋腱膜前転術です。

     閑話休題。挙筋腱膜前転術を挙筋前転術や挙筋短縮術と呼ぶ先生もいるので
     話がややこしくなります。術式の呼び名の統一が望まれます。

     信州大学方式というのは挙筋腱膜修復術の範疇に入ると考えています。

     挙筋機能が低いハードコンタクト性下垂、他院で執刀されて挙筋腱膜が
     ズタズタの眼瞼下垂などはミュラー筋短縮術を選択しています。

     それぞれの状況に応じて、術式を選択することが大切ですね。

     

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