名古屋市鶴舞の美容外科・皮膚科クリニック 皮膚科SSクリニック

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診療だより

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院長Blog(治療について)

PRP療法はダマになるのか?

ときどき東京から患者さんが来れれます。
 
なんとPRP療法のために来られるのです。
 
普通に考えて東京のほうが美容のレベルが高いのでは?
 
冷たく患者さんに言い放ちます。
「新幹線代もったいないし、東京で治療受けたらえーぎゃ。
オレなんかより東京の先生のほうが絶対治療がうみゃーでー(名古屋弁)。」
 
患者さんも食い下がります。
 
「PRP療法を受けた友人の顔を触らしてもらいました。でこぼこして気持ち悪かったです。
先生のブログ見ましたが、素朴でちゃんとやってくれそうなので・・・。」
 
インターネットをみるとPRPの苦情の書き込みが目に付きますね。
いつか私も書かれるのでしょうか? おー怖っ。
 
本当にダマになるのですかね?
 
PRPの大家である京都のK師匠に相談しました。
K師匠もダマにしたことがないので、不思議に思い某クリニックへ連絡したそうです。
 
その先生に施術までの時間、添加した成長因子の濃度を聞いたそうです。
返答はあやふやで的を得なかったそうです。
 
おそらく全てがスタッフ任せなのでしょう。
濃すぎる成長因子添加は危険です。また施術までに時間がかかるとPRPがゲル化します。
 
ゲル化したものを注入するとしこりを生じる可能性はあります。
 
ダマになる、ならないは結局、PRPの作成法、施術法によるところが大きいのです。
 
遠心分離した試験管から血小板を分離します。試験管を振動させないように気を使います。
血小板が拡散しないようにデリケートに操作します。

 
成長因子は付属の溶解液や生理食塩水ではなく必ず蒸留水で溶解します。
付属の溶解液にはベンザルコニウム塩化物が含まれているからです。

 
塩化カルシウムが入った試験管にPRPを注入した後は時間との戦いです。
この試験管にいれた5分後にもっとも活性化されるのです。
 
 
私は細胞成長因子入りPPP(血小板が少ない血漿)も作成するのでもうひと手間かかり
ます(ちりめんジワにはこれが効きます)。
 
 
一人の患者さんのPRP治療にこれだけの針、シリンジを使います。
成長因子の濃度も複数変えて使います。私と二人のスタッフとの三人がかりです。

 
いやはや、PRP治療の日は院内がバタバタして大変です。
丁寧にしかも時間内に作成して施術しないといけないからです。
 
私、凝り性なのでしょうか?
当たり前のことをあたりまえにしているだけですが・・・。

W-PRP,院長Blog(治療について) 2011. 6. 30

ワキの汗 ボトックス治療 パンクチャーかスレッドか?

この時期はワキの多汗症でお悩みの患者さんがよく来られます。
 
ワキの汗にボトックス、よく効きますね。
 
正確なデータを取ったわけではないですが、治療前を10とすると治療後は2くらいまで
発汗が低下しますね。
 
なかにはほとんど汗が出なくなって嬉しいです、と言われる人もいますが一部の人です。
 
YOU TUBEの普及でいろいろなクリニックのワキ汗ボトックス治療を見ることができます。
点で注射しているクリニックが多いですね。

 
パンクチャーテクニック(点で注射)はかなり多くの点で針を打たないといけません。
痛くないですかね?
 
ワキの汗は出る範囲が人によって異なります。
ワキ毛が生えている範囲全体に汗が出るタイプ、ワキの一部をメインに発汗されるタイプ
など人それぞれです。
 
まず、ワキをじっと観察します。
この方はワキ全体ではなく中央部の範囲で発汗が強いです。

 
何事も観察です。発汗を目印にボトックス注射する範囲をマーキングします。
片側で30単位注射します。使用するボトックスはRegenoxです。
 
 
ワキ多汗症の治療のコツは点ではなく面で発汗を抑えることだと思います。
長い針を真皮に入れて、面としてボトックスを広げるスレッドテクニックを私は好みます。

 
この手技は渋谷イーストクリニックの平井 隆先生から教えて頂きました。
いろいろな先輩方からのアドバイスがあり、ここまでたどり着きました。

ボトックス,院長Blog(治療について) 2011. 6. 23

稗粒腫と脂腺嚢腫

顔面は付属器が多いせいか、いろいろな皮膚腫瘍が発生します。

 
顔の白いプツプツは稗粒腫(はいりゅうしゅ)、黄色いプツプツは脂腺嚢腫です。
脂腺嚢腫と近い関係にある疾患が軟毛嚢腫です。
 
顔の黄色いぷつぷつで困っている人は多いと思います。
が、どこで治療を受けたらよいのでしょうか?
 
53歳のミセスさんです。顔全体に黄色いプツプツがあります。

 
エルビウムヤグレーザーで黄色いプツプツの表面を照射します。

 
面皰圧出器で内容物を押し出します。黄色いクリームのようなものが飛び出ます。

 
黄色の内容物を出し切ると薄い袋が出てきます(ピンセットの先です)。
この袋を照射するのが治療のコツです。

 
伝家の宝刀エルビウムヤグレーザーで袋を照射します。下の写真はイメージです。

 
治療後1ヶ月半です。少し発赤が残っていますが、おでこと眉間がきれいになっています。

 
治療前の右頬部です。大きくて目立つものを治療します。

 
治療後1ヶ月です。かなりすっきりしました。

 
顔の黄色いプツプツ(軟毛嚢腫)。患者さんが時々遠方から来られます。
どの病院に行っても様子を見るしかないと言われた、と。
 
皮膚科か形成外科か美容外科か? はたまたなんちゃって美容皮膚科か?
 
治療そのものはそれ程難しくはありません。
しかし、ルーペを用いて袋を一つずつ照射する根気と丁寧さが必要です。
 
袋の同定は意外と大変です。
はっきりと言います。10個治療した内の1~2個は再発します。
 
全顔の治療では顔を3パーツ(おでこと左右の頬)に分けています。
 
脂腺嚢腫の数にもよりますが1パーツ6~7万円です。
顔全部でおよそ20万円くらいです。
 
本当に効果があるかどうか微妙なたるみ治療よりは、効果がリアルにでるこのような治療が私は好きです。
 
リポレーザーに20万払うよりエルビウムヤグレーザーに20万円払うほうがよりリアルな結果を得られるのでは?
 
何事も考え方次第です。

エルビウムヤグレーザー,院長Blog(治療について) 2011. 6. 9

PRP(多血小板血漿療法)とヒアルロン酸治療

数年前までほうれい線の治療といえばヒアルロン酸でした。
 
私も開業前は東京へヒアルロン酸の有料講習会によく行きました。
 
美容業界は玉石混合の世界です。
 
ほうれい線の治療について私が実際に施術した患者さんの経過写真を比べながら
検討したいと思います。
 
48歳の女性です。ほうれい線を気にされて来院されました。
(患者さんのご希望により今回は目はカットさせてください)

 
カルテを見ると平成21年6月となっています。2年前の症例写真です。
この当時、私はヒアルロン酸をメインに施術していました。
 
ヒアルロン酸注入1週間後の写真です。
ある程度は改善していますが口角部横のシャープなラインがまだ目立ちます。
自分としては納得できない出来映えです。
 
 
ヒアルロン酸の有料講習会で講師の先生から言われたことを覚えています。
ほうれい線は鼻の下付近の深い溝の治療は容易だが口角周囲の細くて浅い溝の
治療が大変なのだ、と。
 
ここの部分を修正するのにヒアルロン酸を溝と平行に注入するだけでなく、横方向にクロス
して追加注入する方法を講師の先生は説明していました。
 
この患者さんが2年ぶりに来院されました。平成23年1月の写真です。

 
またほうれい線が元に戻ってきたので治療してほしい。
ヒアルロン酸でなくW-PRP(多血小板血漿)をお勧めしました。
 
以下のように説明しました。
治療費の158,000円(現在は210,000円)はヒアルロン酸(50,000円)よりは高額だが
効果の持続期間が3年はあり長い。
ヒアルロン酸治療では改善できなかった口の横ジワも改善できるかもしれない。
 
W-PRP治療の2ヵ月後の写真です。いい感じですね。

 
W-PRP治療4ヵ月後です。口の横ジワ消えましたね。

 
再度比較します。
 
治療前の左横顔です。口の横ジワが目立ちます。

 
治療後4ヵ月の左横顔です。ナチュラルな仕上がりです。
若々しいお肌になりました。

 
これなら患者さんも大満足ですね。肌のハリもでるから不思議です。OK!
PRP療法の大まかな印象としては、ほうれい線95点、眼瞼65点くらいかな。
眼瞼は効果の個人差があるのですよ。
 
ここからは私見です。
 
PRP治療はまだ見解が統一していない点もあります。
細胞成長因子を入れたほうがよいか、入れないほうがよいか、など。
 
細胞成長因子を入れると施術部にしこりを生じるリスクがある、というのが入れない派の
理屈のようです。
 
しこり云々についてならば下手な医師が行うヒアルロン酸注入のほうがよっぽどしこりを
作っていますよ。よく当院に相談に来られますから。
 
私は細胞成長因子を入れる派です。改善度が違うからです。
年齢、皮膚のたるみぐあいで細胞成長因子の濃度は変えています。
 
細胞成長因子を入れないこともあります。
膨らみを出さずに肌の質感だけを改善する時は成長因子を入れません。
下眼瞼などは時にそのようにしています。
 
いろいろとドクターによって言い分があるとは思いますが、結果が全てです。

W-PRP,院長Blog(治療について) 2011. 5. 12

ほうれい線 あなたの選択は?

年齢とともに頬の皮膚がたるみほうれい線が目立ってきます。
 
嫌ですね~。
 
ほうれい線の治療の代表がヒアルロン酸治療でしょう。
 
ヒアルロン酸をほうれい線に注入すると溝が目立たなくなります。
SSクリニックでも施術しています。
 
コラーゲンに比べて異物反応が少なく比較的安全な治療とされています。
生体内では関節、硝子体、皮膚、脳の細胞外マトリックスに存在するそうです。
 
過去に数回のヒアルロン酸治療を受けて当院を訪れるかたもいます。
私も要望があればほうれい線へヒアルロン酸の再注入を行います。
 
ヒアルロン酸治療について思うことがあります。
 
複数回の治療歴のあるかたを私は見抜けます。
ほうれい線をよく見ると白かったり、触ると硬さを感じることがあるからです。
 
生体のヒアルロン酸はN-アセチルグルコサミンとグルクロン酸の二糖単位が連結した構造を持つ高分子です。
 
注射するヒアルロン酸と生体内に存在するヒアルロン酸は構造が違うのでしょうか?
 
私には分かりません。
 
白く見えるの注入が浅すぎることによる術者の不手際でしょう。
では、硬さは?
 
なんらかの異物反応が生じているようにしか私には思えないのです。
 
2~3回のヒアルロン酸注入なら問題ないでしょう。
では、長期的にほうれい線治療を続けていきたい人には?
 
私は多血小板血漿療法(W-PRP)をお勧めしています。
自分ならばこちらの治療を受けたいです。
 
またまた前置きが長すぎました。
 
39歳、ロシア人とのクォーターさんです。
クリスチーナ、ブログ協力ありがとう。ボルシチ奢りますね。

 
ヒアルロン酸治療を受けましたが改善しなかったそうです。
ヒアルロン酸の効果が出にくいほうれい線は確かにあります。骨格などの問題でしょうか。
 
迷わず多血小板血漿療法を行いました。
ヒアルロン酸注入と違い、効果が1ヶ月単位で表れるので自然です。
 
施術1ヶ月後です。効果が少し出てきたところです。
硬結はなく触った感じがとても自然です。

 
治療前の側面写真です。

 
治療3ヵ月後です。より効果が出てきています。
肌にもハリが出てますね。糸ではハリはでないですよね?

 
私の経験ですと、ほうれい線への多血小板血漿療法は2週間くらいで効果を感じます。
6~9ヶ月くらいまで効果がアップし続けます。その後、数年間効果が持続します。
(何年間持続するか?今、データを解析中のでしばしお待ち下さい。)
 
多血小板血漿療法の利点を私なりにまとめました。
 
○注射針は30G使用なので痛みがかなり少ない。
○効果が少しずつでてくるので他人にばれにくい。
○ヒアルロン酸と異なりほうれい線が硬くならずナチュラル。
○効果が3年くらい持続するらしいでの頻繁な注射が不要。
 
欠点は、
●塩化カルシウムを入れて最もよく活性化される時間帯があるので術者がせわしない。
●ていねいに作成しないと効果がでない。
●下眼瞼では予想よりも改善度が低いことがある。
●濃度と注入する深さを考えないと効果がでない、もしくはダマ(小さなシコリ)になる。
(ヒアルロン酸のダマはヒアルロニダーゼで分解できるが多血小板血漿のダマは分解が
困難)。
 
私はダマにしたことはありませんが、下眼瞼に対しては十分な効果がでないことが時に
あります。現在の研究課題ですが必ず解決させます。
 
全例で下眼瞼にも効果を出す!
そんな気構えで多血小板血漿療法を毎日こつこつと施術しています。
 
クリスチーナは下眼瞼の効果が不十分であったので再チャレンジしました。
32Gの針を用いルーペで真皮内の針を透見し、よい深さに確実に注入するのがコツです。

 
私見ですが、
これから先、ヒアルロン酸は涙袋形成や隆鼻など形を造るものに適応が限局してくるのではないでしょうか。
 
特に下眼瞼はヒアルロン酸でぼこぼこになった患者さんがよく来られます。
下手な先生ほどイケイケドンドンで量を入れるので手に負えません。
 
私はこの部位にはヒアルロン酸を注入しません。
きれいに仕上げる自信がないからです(おそらく私は下手なのでしょう)。
 
下眼瞼のファーストチョイスは多血小板血漿療法だと思います。
 
 

ほうれい線にもどります。 さて、賢明なあなたの治療選択は?

W-PRP,院長Blog(治療について) 2011. 2. 16

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