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しみ(フォトRF)

雀卵斑のフォトRF治療

フォトRFの最もよい適応が雀卵斑(ソバカス)だと思います。
 
35歳の男性です。知人に肝斑と言われて来院されました。
 
写真から分かるように米粒大の色素斑が鼻から頬部に対称性に広がっています。
典型的な雀卵斑(じゃくらんはん)です。

 
フォトRF治療の最もよい適応は雀卵斑です。
1~2回目が最も効果が高いです。1回のみフォトRF治療を行いました。
 
1年後に再診されました。これなら上出来ですね。

 
雀卵斑は病態の本質が色素異常です。フォトRF治療しても1年もすれば色素斑が濃くなってきます。1年たってこの状態ならばよいほうでしょう。
 
両頬部やや下方の大きな色素斑は雀卵斑ではなく老人性色素斑です。
この部分のみはQスイッチルビーレーザーで照射してもよいでしょう。
 
雀卵斑は頑張って続けて何回も治療しない。
2~3回できっちりと結果を出して、その後は年に1~2回フォローアップ照射をする。
これでいいのです。
 
1回目が初診料を含めて33,150円、2回目以降は再診料込みで31,050円です。
 
美容院でパーマをしたり、ネイルの手入れをしても1回で1~2万円はかかります。
自分の大切なお顔に3万ちょっとお金をかけることが高いとは思えません。
 
肌の定期メンテナンスはコストパフォーマンスが優れた施術がよいのでは。

フォトRF治療 【そばかす(雀卵斑)】

そばかすは正式には雀卵斑と呼ばれます。
学童期に発症し、数ミリ大の褐色斑が両頬・下眼瞼~鼻根部に散在します。
 
フォトRF治療の最もよい適応は、そばかすであると私は思っています。
 
もちろんQ-スイッチルビーレーザーで色素斑をひとつずつ照射する方法もありますが、
ちょっと大変です。
 
フォトRF治療によるそばかすの治療について思うところを述べます。
 
56歳の女性です。学童期から出現したそばかすです。
このような大型のそばかすもあります。

 
フォトRF治療で私はSRハンドピースを使用しません。照射時間が長すぎるからです。
必ずSRAハンドピースを用いて照射します。
(私のクリニックではSRハンドピースはホコリをかぶっています。)
 
照射直後の状態です。そばかすの周囲にこの程度の紅斑が出現するように出力を調整
します。紅斑が生じないようではそぼばかすは薄くなりません。

 
照射9日後です。1回の照射でこのくらいまでは薄くなります。

 
なぜか、鼻と下眼瞼は反応がよくないのです。理由はわかりません。
どなたか教えて下さい。
 
私がそばかすに行うフォトRF治療は平均2回くらいです。
 
最も効果があるのは色が濃い1~2回目くらいです。色が薄くなるにつれて効果は急速に低くなります。光治療はメラニンに反応するわけですから当然です。
 
また、フォトRF治療で薄くなったそばかすは早晩必ず色が濃くなります。
そばかす(雀卵斑)の本質が色素異常なのですからこれも当然です。
 
 
そばかすはフォトRF治療を続けて2回くらい行い、年に1~2回のメンテナンス照射を行う。
なぜか鼻と下眼瞼の反応が良くないことが多いので鼻と下眼瞼はルビーレーザーを後から併用する。
 
葛西先生の言葉をお借りするなら「がんばって治療を重ねて完全に治そうなどとは考えずに、ほどほどでやめておき、また目立ってきたら治療しましょう」です。
 
これこそ理にかなった施術法と思いませんか。
 
 
参考文献
シミの治療 葛西健一郎 文光堂

皮膚科医が行うフォトRF治療 

彼女のしみの診断は?
 

 
鼻にも色素斑があることより、主体は肝斑よりは雀卵斑と日光黒子(老人性色素斑)が
混在したものでしょう。鼻に病変があるかどうかは診断にとても大切なポイントです。
 
右外眼角部の外側には大きな日光黒子もあります。頬部には毛細血管拡張も見られます。

 
実は数ヶ月前にQスイッチルビーレーザーを照射しているのです。取り残しです。
カルテを見ると4J での照射となっています。照射パワーが低すぎましたね。
 
日ごろブログで大きなことを言っている割にはお粗末です。反省しています。
 
炎症後色素沈着はいづれ消退するのですから気にすることはない。
むしろ照射パワーが低すぎることに気をつけないとダメですね。学びました。
 
話を変えます。
この方の頬部全体にシミにはフォトRF治療がいいと思います。
色白な方です。いきなりSRA で照射してもよいでしょう。
 
SRA 照射終了時の写真です。
シミの周囲が赤くなっているのが分かりますか? この紅斑反応がすごく大切なのです。
白く囲んである部分は肝斑を疑った部分です。さすがにこの部分には照射を控えます。

 
フォトRF治療はダウンタイムが少ない治療とされています。
結論から言えばダウンタイムがゼロで効果がでるシミ治療は存在しません。
 
フォトRF治療でもシミを薄くするにはmicro crust と呼ばれる微小な痂皮を生じさせることが必要です。micro crust を生じるかどうかは照射後の紅斑反応の有無と相関しています。
 
私はこの紅斑反応を目安に照射モードを設定します。
SRAのいやらしい点はこの紅斑反応が照射して数分経過してから出現するところです。
レーザーマニュアルには記載されていません。すべて臨床実地より学びました。
 
私はシミに一発照射して3分待ちます。とても大切なポイントです。
 
SRA照射1週間後です。micro crust がかなり取れてきました。
まじめに照射すれば1回の照射でもこのくらいまでシミは薄くなります。

 
一口にフォトRF治療(e-light)と言っても施術する人間によって結果に大きな差が出ます。
 
フォトRF照射に医師が立ち会わない、こんなのは論外です。
反応を観察して最適な照射モードを設定する、それが医師の仕事なのですから。

進化するフォトRF治療

一つの医療機器を使いこなすには2年かかるな、というのが現在の実感です。
単に私がおバカなだけかもしれませんが・・・。
 
平成20年5月の開院時よりフォトRF治療を取り入れていました。
最初はメーカーさんから送られる資料を参考に照射していましたが、満足のいく結果が
得られないこともありました。悩みました。
 
日々の照射、その治療結果からのフィードバックを経て、ようやく自信を持てる治療レベルに近づきました。
 
ここまで2年かかりました。
 
治療例を参照に私が行うフォトRF治療の変遷、考え方について述べたいと思います。
 
下の写真は赤ら顔を主訴に受診された方です。

 
フォトRF治療にはSR とSRA の2つのハンドピースがあります。
赤ら顔には470~980nm とヘモグロビンへの吸収が高い波長を含むSRA を選択します。

 
施術1週間後です。本人は「赤ら顔にいいですよ。頬部にハリも出ますね~」とご満悦です。
本題はここからです。
両頬部に細かい痂皮(micro crust)が出現しているのが分かりますか?

 
右頬部のアップです。シミの一部に細かい痂皮が出ています。

 
左側の頬部のアップです。

 
1ヵ月後です。写真では分かりにくいですが、ほくろは残っていますが頬部のシミが少しだけ
薄くなっています。
 
 
もしもこの方の主訴が赤ら顔ではなく、頬部のシミ、くすみだったらどうでしょう?
私も1回目の照射は標準ハンドピースのSR を選んでいたでしょう。
 
おそらくこの方はSR で5回照射してもシミの改善は出なかったと思います。
どんなに照射パワーを上げてもSR では効果が出にくい症例は存在するのです。
 
フォトRFの治療数が増えてくるにつれて一目見てSR で効果がでるタイプかどうかが予測できるようになってきました。
 
「先生、よそのクリニックで5~6回フォトしたけど効果なかったです。」
そんな声を聞くことがあります。
私も最初は同じようなことをしていましたので大きなことは言えません。
思うに、2回して効果がない治療は10回治療しても効果がでないのではないでしょうか。
 
ハンドピースのSR とSRA の違いはなんでしょうか?
メーカーのカタログからの抜粋です。
SR   波長 580~980nm、照射時間 ~25ms
SRA 波長 470~980nm、照射時間 ~13ms

 
どちらもメラニンに対する波長を持っています。
シミ治療においては波長以外に照射時間が大きなファクターになっています。
日本人のしみ治療に25ms という照射時間は長すぎるのではないでしょうか?
 
SR にはそのよさもあります。
日に焼けた人、雀卵斑(ソバカス)の1回目にはSRA は反応が強すぎて使いづらいです。
 
色白の人のしみ・雀卵斑治療、よそのクリニックで何回も照射を受けた方は1回目からSRAを私は照射します。それでないと効果が出ないのです。
 
私には標準ハンドピースのSR のみでシミ治療の効果を出す自信がありません。
SR(Skin Renewal) SRA(Skin Renewal Advance) の2本のハンドピースがあってこそ
満足のいくフォトRF治療が可能と私は考えています。

 
治療歴、スキンタイプを考慮してSR とSRA を適切に使い分ける。

2~3回で治療効果を出す(インターバルは3~4週間)。そして年に1~2回程度のメンテナンス照射を行い効果を持続させる。
 
2年間のフォトRF照射の経験からこのよのうな結論となりました。
もちろん私の個人的な考えに過ぎません。

フォトRF治療 -おバカな私の学び-

私はSyneron社のe-lightが好きです。
 
e-lightはバイポーラRF(高周波)とパルスライトの複合機です。
色素斑、皮膚のハリ・小じわ・毛穴開大、赤ら顔に効果があるとされています。

 
このフォトRF治療を施術し続けて思うこと。
この治療を受ける患者さまの希望の最大公約数はしみ(色素斑)なのです。
 
最も適応が高いのはそばかす(雀卵斑)だと思います。
そばかす以外のしみには効果はないのでしょうか?
 
あなたの周りに顔全体に小さな老人性色素斑が多発している方はいませんか?
これがいわゆる‘くすみ’だと、私は考えています。
くすみの治療、いいですね。心が躍ります。
 
「1回では効果が少ないです。5回くらい施術を受けると効果がでます」
ちまたでよく言われるフレーズです。私も最初はそのように思っていました。
 
渋谷の師匠はフラッシュランプ治療(フォトRFを含む)について以下のように言われました。
「しみは最初が最も濃いのだから最も反応がでるのは最初だよ。最初の1~2回にしっかりと効果を出さないとだめだよ!1~2回治療してしみが薄くならない症例は何回やっても効果はないよ。」
 
はっとしました。たしかに理屈はそうです。私も思い当たるふしがあるのです。
実際の症例を提示します。
 
47歳の素敵なミセスさんです。顔全体に淡い褐色斑が散在しています。
いわゆる‘くすみ’です。なんとか、うすくしたいですね。

 
標準ハンドピースのSRで3回照射を行いました。この時点でしみへの治療効果がはっきりとしませんでした。患者さんはかなり不満顔です。しんちゃん院長も困りました。
「この治療はあなたには向いていなかったようです」 この言葉で逃げるか?
 
4回目で照射モードを大幅に増量、さらにはアドバンスハンドピースのSRA(照射幅が約半分の13ms)のハンドピースも併用しました。顔全体にmicrocrustと呼ばれる点状の痂皮が形成されました。

 
左頬部のアップです。これくらいの痂皮ならば、なんとかファンデーションでカバーできます。
これでいいのです。

 
一番最初の写真と見比べてください。明らかにスキントーンが明るくなっています。
またフォトRF治療は高周波による皮膚のタイトニング(引き締め)効果もあります。
頬部が引き締まったのが分かりますか?

 
おバカな私は学びました。
 
●1回目はハンドピースのSR(580-980nm, ~25ms)を使用して、疼痛を軽度感じる程度のMaxの光エネルギーを照射する。しみへの紅斑反応がでるかどうかも大切な目安です。
施術2~3日後にmicrocrust が生じればこのままSRを2回目も同じように照射する。
1回の治療で満足度が高いならばそれで終了としてもよい。
●Maxの照射をしてもmicrocrust が生じなければ2回目の照射から、ためらわずにアドバンスハンドピースSRA(470-980nm, ~13ms)を使用する。ただしSRAは熱傷のリスクがあるので設定には最大限の注意をはらう。
●3回照射までに結果を出す。その後は半年に1回くらいのメンテナンス照射を行う。その際の照射モードは治療効果が最も高かったモードを参考にする。
 
現代人は忙しいのです。5回もゆうちょに治療している時間はないのです。
2回までに結果を出す!! そしてたまにメンテナンス照射をする。
これが私の現時点での考えです。
 
話題を変えます。
西洋人はしみより小じわ、たるみを気にされます。日本人はどうでしょうか?
日本人は最初にしみを治療したほうが若く見えると考えるのは私だけでしょうか?
 
フォトRF治療もそうですが、Q-ルビーレーザーで濃いしみを取ると顔の印象が変わります。
そして何よりもかくす必要がないのでお化粧が楽になります。
 
日本人はまず、しみなのです。


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