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診療だより

しみ(ルビーレーザー)の記事一覧

  • シミの他院修正

    2017-11-27 UP!     カテゴリー:しみ(ルビーレーザー), 診療だより

     
     以前にもこのブログに登場した患者さんを振り返ります。
     
     70歳の女性です。右頬にぶち状に色素斑があります。
     すこし変わったシミですね。

     
     
     20歳頃より、右頬にシミがあったようです。
     
     当院を受診する6年前に大学病院形成外科でレーザー治療を2回も
     受けています。
     
     1回治療するとシミは完全になくなりますが、1年くらいでぶち状に再発
     するとのこと。
     
     明らかにレーザーの出力不足です。
     このシミを根治するには高出力でレーザー照射する必要があります。
     
     レーザー治療12日後です。
     患部を保護したテープを剥がします。

     
     
     レーザー治療1年後です。

     
     
     レーザー治療して3年2ヶ月が経過しました。
     再発の気配は微塵もありません。

     
     
     シミ治療は経験がある医師がよいレーザーを用いて適切に照射すればほぼ1回で
     取りきることが可能です。
     
     今回のポイントはこのぶち状のシミが不適切なレーザー治療による取り残しであることを
     診断することです。
     
     他の病院でシミ治療受けて、結果がおもわしくない方は当院にご相談ください。

  • 後天性真皮メラノサイトーシスの治療 -最短で治す-

    2016-12-20 UP!     カテゴリー:しみ(ルビーレーザー), 診療だより

     今回のブログに協力くださったのは23歳の女性のかたです。      
     この場を借りて御礼申し上げます。                      

     思春期より両頬に褐色班が増えてきたそうです。                 

     治療前の右頬です。                                 

     
     治療前の左頬です。                                

     

     発生した年齢、色素斑の形態、分布より                      
     ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)と診断することは容易です。   

     このような症例もエステやチェーン美容外科に行かれると、         
     肝斑と診断されてしまうことがあります。                      

     キュテラ社のセミナーでADMにピコレーザーを用いてトーニングする内容の      
     講演を聴いたことがあります。                          

     Qスイッチレーザーもしくはピコレーザーを用いてADMにレーザートーニングを
     おこない、どちらが効果があったか比較する治療デザインです。                             

     レーザー治療は通常ハンドピースと呼ばれる先端部を皮膚に接触して照射します。
     レーザートーニングはハンドピースを皮膚から数センチはなして照射する方法です。

     10回以上のトーニング照射を行った結果、Qスイッチよりピコレーザーのほうが
     効果があったとの報告でした。                                    

     スライドを見ました。
     困ったな、こんなこと医師が本気でされちゃあ。
         
     どちらもほとんど改善していませんでした。                    

     肝斑のような表皮の色素病変ならばトーニング治療も意味があるかもしれません。
     ADMのような真皮の色素病変にトーニング照射する意味があるのか?  

     私がどうしてもキュテラ社を好きになれないのはこのあたりにあるかも。
     

     当院ではADMに対してQスイッチルビーレーザー照射を行っています。 

     1回照射で色素病変がおよそ70%ほども薄くなります。             
     1回の治療で改善が見込まれます。                          

     
     Qスイッチルビーレーザー照射10日後です。                              
     両頬に紅斑が残り、色素はむしろ濃くなっています。                    

     
     ここから少しつらい時期があります。                       

     ルビーレーザー照射4ヵ月後です。右顔です。              
     全体的にぼんやりとした色素沈着が残っています。           

     同じ時期の左顔です。もやもやしています。                 

     
     炎症後色素沈着と呼ばれるもやもやは治療から6ヶ月~8ヶ月くらいで
     消退していきます。                        

     レーザー照射2年後です。お化粧していてすみません。          
     にっこり笑顔です。                                 

     

     患者さんにお願いして、頬だけお化粧を取らせていただきました。    

     もう一度治療前、右頬。                               

     治療2年後、右顔。                                 

     

     治療前、左顔。しつこくてごめんなさい。                    

     治療2年後、左顔。                                  

     

     なんども書きましたが、                               
     ADMは1回のQスイッチルビーレーザー照射で70%くらい薄くなります。

     色素が元に戻ることはまずありません。                     
     1回だけの治療で満足される患者さんが過半数です。           

     マスクしやすい冬はADMを治療するのによい季節かもしれませんね。   

  • シミ治療 -炎症後色素沈着について-

    2015-06-11 UP!     カテゴリー:しみ(ルビーレーザー), 診療だより

     シミ治療を見渡すと、まだまだ誤解しているドクターが多いようです。

     私のブログはドクターの閲覧も多いので、あえて忌憚無き意見を
     述べます。

     ブログに協力頂いた患者さまに深謝いたします。
     患者さんの善意でこのブログは成り立っています。

     42歳の女性です。

     10年前にお顔のシミ(老人性色素斑)にフォトフェイシャルを施行。
     効果が無いため、他のG美容皮膚科を受診されました。

     この患者さんが最も気にされているシミは、右こめかみの老人性色素斑です。

     G皮膚科ではロングパルスアレキサンドライトを7回施行。

     それでも効果が無いので、平成26年9月16日と10月16日の2回にわたり、
     Qスイッチアレキサンドライトレーザーを施行されています。

     当院初診時のお写真です。最後にレーザー治療を受けて1ヶ月半です。
    画像 46094

     
     おわかりでしょうか?

     色むらがあるまだらな色素斑です。
     炎症後色素沈着の所見です。

     ダーモスコピー像です。老人性色素斑に比べて、色素が網目状です。
    画像 46085

      
     患者さまはすぐにでもレーザー治療を希望されています。
     実はG皮膚科で1ヵ月後にQアレックスの予約が入っているそうです。

     これはかなりおかしな状況です。

     短期間に同じ病変にQスイッチレーザーを照射することは不合理です。

     患者さんには現在の状況はシミの取り残しではなく、レーザー後に生じる
     一過性の炎症後色素沈着であることを説明しました。

     とにかく、何もしないで待つこと!

     2ヶ月半のお写真。すこし薄くなりました。
    画像 46843

     
     4ヶ月半のお写真。急速に改善しています。
    画像 48152!

     
     6ヵ月後のお写真です。だいたいなくなりましたね。
    画像 49084!

     

     この経過から、待つことがいかに大切かがお分かりになると思います。

     Qスイッチアレキサンドライト照射なので、数年したらシミが再発する可能性はあります。
     その時はQスイッチルビーレーザーで照射すればよいでしょう。

     この患者さんは私を信じて、6ヶ月通院してくれました。ありがたいことです。
     美容治療は患者さんと医師の信頼関係が絶対条件です。

     それにしてもG皮膚科は、なぜ短期間にQスイッチレーザーを3回も照射しようと
     したのか?

     正直に言うと、美容皮膚科はこの程度のドクターのほうが多いのです。

     7回も行ったロングパルスアレキサンドライトレーザーも、私に言わせれば戯れです。

     レーザー治療の適応と理論を本気で勉強しましょう。

  • 頚部のぶつぶつ

    2014-10-28 UP!     カテゴリー:しみ(ルビーレーザー), 診療だより

    頚部にできるぶつぶつを気にされる女性は多いようです。

    病理組織学的に線維腫、脂漏性角化症などです。

    保険診療では、液体窒素が一般的です。
    色素沈着が増強する割には、ぶつぶつが取れないことがあります。

    ブログに協力頂いた患者様、ありがとうございます。

    59歳の女性です。頚部に色素沈着を伴う丘疹が多発しています。

     

    顔から頚部にかけて広範囲にぶつぶつがありました。

    大学病院でずっと液体窒素で治療を受けていました。
    色素沈着が増強するわりにはぶつぶつがなくならず、当院を紹介されました。

    保険診療には限界があります。

    この方にこれ以上、液体窒素治療を続けるはどうでしょうか?

    当院ではエルビウムヤグレーザーで治療することが多いのですが、
    今回はルビーレーザーのノーマルモード(ミリセカンドのパルス幅)で照射しました。

    ルビーレーザー照射直後です。
    色素沈着にも反応しますので、すこし痛々しい状態です。

     

    ぷつぷつは痂皮となって脱落します。

    途中の経過写真を撮り忘れてしまい、申し訳ありません。

    治療から4年が経過しました。すっきりしましたね。

     

    もう一度、治療前です。

     

    頚部は年齢がわかる部位です。

    すっきりときれいでいたいですね。

    レーザー治療なので自費診療となります。
    タートルネックなどを着る冬がおすすめです。

  • ADM(後天性真皮メラノサイトーシス) について -再考-

    2014-03-26 UP!     カテゴリー:しみ(ルビーレーザー), 診療だより

    数年前、このブログでADM(後天性真皮メラノサイトーシス)について、
    記載したことがあります。

    10代後半より、両側の頬に出現する色素斑です。
    前額、下眼瞼、鼻に生じることもあります。

    両側性遅発性太田母斑様色素斑とも呼ばれます。

    想像以上に頻度が高い色素斑です。

    ひと月に数例は治療しています。

    治るのか?

    適切な診断、適切な治療で治ります。

    ブログに協力した頂いた患者様に心より感謝します。

    初診時、31歳の女性のかたです。
    高校生の頃より、両側に褐色斑が出現しました。

    どこの病院にいってもシミと言われたそうです。

    右下眼瞼から頬にびまん性に広がる褐色の小班。

     

    左頬にも同様の褐色小班が広がります。

     

    鼻翼にも褐色小班が見られます。

     

    若い女性です。これは気になりますね。典型的なADMです。

    このような典型例を肝斑と診断、あるいはシミとひとくくりにされ、レーザートーニング
    されてしまう症例が後を絶ちません。

    ADMに対して、レーザートーニングはまったく意味がありません!!

    美容皮膚科医よ、診断能力を高めてください。

    治療はQスイッチルビーレーザーがゴールデンスタンダードです。
    1回の照射治療で70%くらい薄くなります。

    論より証拠。経過を提示します。

    照射治療22日後です。もっともつらい時期です。
    炎症後色素沈着が強く出現する時期です。照射法に一工夫あるのが分かりますか?

     

    炎症後色素沈着は必ず消退します。
    炎症後色素沈着を恐れて、低出力で照射すると、効果が落ちます!

    照射治療して1年3ヶ月後です。完全ではないですが、薄くなっています。

    治療前。

     

    左頬、照射治療して1年3ヵ月後。

    治療前。

     

    照射治療後の左鼻翼。

    治療前。

     

    こんな感じです。

    この患者さんは完璧に取りたい希望が強く、2回目のレーザー照射を予約されました。
    きれいになりますよ。

    葛西健一郎先生が言われた言葉が記憶に強く残っています。
    「俺はADMで2回より多く照射したことがない。平均1.5回だ。それで取れる。」

    最初は、??と思いました。

    なぜなら、藤田保健衛生大学皮膚科のA先生が、東海地方会でADMの治療について、
    治療の平均回数4回と発表されていたからです(Q-アレキサンドライトが使用)。

    私の今までの治療経験です。
    ADMは実は治療効果がすごく高い。1回での満足度もかなり高い。

    どうやら、葛西先生と同じ結論に落ち着きそうです。

    治療回数を減らすコツは、Qスイッチレーザーの選択と適切な出力です。

  • 肝斑について

    2014-03-07 UP!     カテゴリー:しみ(ルビーレーザー), 診療だより

     

    Qスイッチルビーレーザーを常備しているせいか、顔のシミの患者さんがよく来られます。

    本当はシミという言葉は使いたくありません。

    私は皮膚科医です。しっかりとした病名で呼びたい。

    色があれば、なんでもシミと呼ぶのは・・・。

    雀卵斑(ソバカス)、老人性色素斑、肝斑、いろいろあります。

    扁平母斑、両側性遅発性太田母斑様色素斑、これはアザです。

    ブログに協力していただき、感謝します。

    44歳の女性です。頬全体に褐色斑が分布しています。

     

    反対側の頬です。

     

    美容皮膚科にいくと、シミですねと言われ、レーザートーニングやレーザーフェイシャルを
    数クール施行されます。

    そんなことをしていて、本当にいいのか?

    まずは診断です。
    一部に小斑状の老人性色素斑もありますが、本態は肝斑です。

    肝斑の治療はシンプルです。

    スキンケアの全面的な見直しです。

    肌への過剰な刺激を中止してもらいます。

    トラネキサム酸を処方することもあります。

    レーザートーニングがよいか、悪いかはわかりません。

    多くの美容皮膚科でスキンケアの指導がされていないことが気になります。
    医師ではなく、看護師が盲目的にレーザートーニングをくり返す現状も気になります。

    当院での治療3ヶ月後の写真です。だいぶ薄くなりました。
    スキンケア指導とトラネキサム酸500mgの処方だけです。

     

    治療前の写真です。

     

    シミという言葉は使いたくありません。

    肝斑は肝斑なのです。

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