第251回 日本皮膚科学会東海地方会
第251回東海地方会で発表しました。
テーマは「腱膜性眼瞼下垂症ー病態と治療ー」です。
眼を開ける挙筋腱膜が瞼板からゆるんだりはずれてしまう疾患が腱膜性眼瞼下垂症です。
とくに夕方になると眼があけにくくなります。本人にとっては大変な苦痛です。
ミュラー筋が緊張状態になるため脳幹の青斑核が刺激され、頭痛、肩こり、眼の奥の痛みも出現されるとされています。
また、代償性に前頭筋を使うため前額のシワの増加、眉毛の上昇が出現します。
学会では私が手術した症例を提示し、病態と実際の治療についてお話しました。
フロアーから数人の質問もあり、この疾患に対する興味の深さをあらためて認識しました。

気になることがあったのでこの場を借りて発言させてもらいます。
発表の後で、愛知県の保険審査を担当している先生から前額のシワの治療で眼瞼下垂症手術は認められないと言われました。もちろんです。私もそこは明確に線引きをしています。
美容目的のかたは自費診療(262,500円)で行っています。
私が供覧した症例はどれも典型的な眼瞼下垂症です。
いずれもMRD(Margin reflex distance)が2以下です。
前額のシワの消失は眼瞼下垂症が改善することから生じた二次的な症状なのです。
前額のシワを取るために手術したのではなく、眼瞼下垂症が改善した結果、前額のシワも取れたのです。
私の発表を正確に理解して頂ければその旨がよく分かると思うのですが・・・
普通の皮膚科医にとってこの疾患はまだ十分に理解できていないのでしょうか?
これからの東海地方会が6月、9月、12月にあります。
いずれかの学会でもう一度、眼瞼下垂症の定義を含めて発表したほうがよさそうですね。
医師サイドのこの疾患の正確な理解、まずはここから始めましょう!
(おまけ)
患者さんの正確な病態が分かるように臨床写真、データはすべて電子カルテに保存してあります。ちなみに私の電子カルテには眼瞼下垂症のフォーマットが入っています。
MRD(角膜反射と上眼瞼縁の距離)、LF(挙筋機能)、PFH(眼裂高)、眉毛の向き、頭痛、肩こり、眼の奥の痛みの有無を入力することができます。
まっとうなことをまっとうに行っている自負が私にはあります。






























