今年は大震災、原発事故と大変な年でした。
そんな時だからこそ心に響く映画、本などが必要です。
邦画では「ばかもの」が最も心に残りました。
女性に裏切られ、アルコール依存症に落ちていく主人公。そして変わり果てたその女性との再会。内田有紀の体当たりの演技、成宮寛貴の壊れていく姿はこちらの心にぐさぐさと
響いてきました。どん底からの救い、エンディングでは一人号泣してしまいました。

「冷たい熱帯魚」は鬼才、園子温監督の世界が爆発した作品です。
かなりグロく悪趣味でもあります。映画が持つ魔力に引き込まれます。

洋画はなんと言っても「未来を生きる君たちへ」です。
デンマーク出身の女性、スサンネ・ビア監督の作品です。
赦しと復讐、生と死、愛と憎しみを美化せずにぎりぎりのところで撮った作品だと思います。
これも号泣。デンマーク語での原題は「復讐」だそうです。
「光のほうへ」
恵まれない家庭環境で育った兄弟の人生。
福祉国家であるデンマークも様々な問題を抱えています。
救いようが無い暗い内容ですが、人間の尊厳を感じることが出来ます。
個人的にはデンマーク映画が大ブレークでした一年でした。

書籍は「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」が圧倒的に面白かったです。
「ゴング格闘技」誌上で四年間の長期に渡って連載したものをまとめた作品です。
木村政彦という不世出の柔道家の生涯を綿密な取材を元に書かれています。
超一級のノンフィクション作品です。
個人的には大山倍達先生(極真会館創設者)との関わりが興味深かったです。
やっぱり大山館長は強かった!
その大山館長が惚れぬいた木村政彦。その強さ、悪童ぶり、力道山戦の慙愧を抱えての
暗く深いその後の人生が綴られた大作です。













