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院長Blog(プライベート)

名古屋市中区にて皮膚科・美容外科を診療する「皮ふ科SSクリニック」の院長Blogです。

今年を振り返り

今年を改めて振り返り。宇宙からこんにちは。

 
人生は出会いだとつくづく感じる一年でした。
 
葛西先生には感謝の言葉しかありません。
先生との出会いで開業してからの臨床能力がどれだけ向上したことか。
また、開業医としての矜持を叩きこまれました。
 
やんちゃで自分勝手な性格は直らないでしょう。
新年はより進化した治療を提案し続けます。自分にはそれしかないですから。

今年の一押し!

今年は大震災、原発事故と大変な年でした。
 
そんな時だからこそ心に響く映画、本などが必要です。
 
邦画では「ばかもの」が最も心に残りました。
女性に裏切られ、アルコール依存症に落ちていく主人公。そして変わり果てたその女性との再会。内田有紀の体当たりの演技、成宮寛貴の壊れていく姿はこちらの心にぐさぐさと
響いてきました。どん底からの救い、エンディングでは一人号泣してしまいました。

 
「冷たい熱帯魚」は鬼才、園子温監督の世界が爆発した作品です。
かなりグロく悪趣味でもあります。映画が持つ魔力に引き込まれます。

 
洋画はなんと言っても「未来を生きる君たちへ」です。
デンマーク出身の女性、スサンネ・ビア監督の作品です。
赦しと復讐、生と死、愛と憎しみを美化せずにぎりぎりのところで撮った作品だと思います。
これも号泣。デンマーク語での原題は「復讐」だそうです。
 
「光のほうへ」
恵まれない家庭環境で育った兄弟の人生。
福祉国家であるデンマークも様々な問題を抱えています。
救いようが無い暗い内容ですが、人間の尊厳を感じることが出来ます。
個人的にはデンマーク映画が大ブレークでした一年でした。

 
書籍は「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」が圧倒的に面白かったです。
「ゴング格闘技」誌上で四年間の長期に渡って連載したものをまとめた作品です。
木村政彦という不世出の柔道家の生涯を綿密な取材を元に書かれています。
超一級のノンフィクション作品です。
 
個人的には大山倍達先生(極真会館創設者)との関わりが興味深かったです。
やっぱり大山館長は強かった!
その大山館長が惚れぬいた木村政彦。その強さ、悪童ぶり、力道山戦の慙愧を抱えての
暗く深いその後の人生が綴られた大作です。

ポロック展

私、本当はヅラなんです。

 
じょうだんです。
写真はアメリカモダンアートの巨匠ジャクソン・ポロックです。
 
愛知県美術館でポロック展が開催されています。

 
ポーリング(流し込み)、ドリッピング(滴らし)といった独自の技法を用いた作品。
ある映画を観てからこの画家に少なからず興味を抱いていました。
 
かなり期待してポロック展へ行って来ました。
 
ポロックのアトリエが再現されていました。

 
ポロックが実際に使用した筆です。
この筆からポーリング、ドリッピングによる偉大な作品が生まれたのです。

 
アトリエの床です。床そのものがアートですね。

 
ポロックの傑作「インディアンレッドの地の壁画」を生で見たときは衝撃でした。
見終わった後も後ろ髪を引かれ、展示場に何回も戻りました。
 
この揺さぶられる感情はなんだろう、ポロックの情念なのかな・・・。
 
ポロック展は2012年1月22日までです。
 
ポロックの自伝を描いたDVDもお勧めです。
エド・ハリス監督・主演 「ポロック 2人だけのアトリエ」

☆☆☆ 凄い本です!

JR高島屋 三省堂書店をよくうろつきます。
 
何気に医学書のコーナーに立ち寄りました。
黄金色に輝く本が目に飛び込んできました。
 
パラパラと立ち読みして内容に驚きました。速攻で購入しました。
 
「診療所でる皮膚疾患」 おゆみの皮フ科医院 中村健一 著

 
皮膚疾患を扱う他科の先生をターゲットにした本との記載があります。
とんでもない!!
 
皮膚科専門医の私が読んでもなるほどとうなづく箇所がたくさんあります。
伝染性膿痂疹、多発性毛疱炎、異汗性湿疹、酒さ、肝斑などのくだりはうならされますよ。
 
肝斑の記載で肌を擦らない事を明記した本は葛西先生以外の本で初めて見ました。
 
どの章も臨床に裏づけされた深い経験に基づかれて書かれています。
欄外のQ&Aが特に素晴らしいです。
 
私は今までの皮膚科の知識をブラッシュアップするのにとても役立ちました。
 
☆☆☆ 三ツ星の皮膚科教本です。
 
追記
おゆみの皮フ科医院 中村健一先生 御侍史
先生の著書を私のブログで取り上げることを快諾して頂きとても嬉しいです。
私のブログは皮膚科の医師もよく見ているようです。
将来ある若手皮膚科医達にこの良書から多くのことを学んでほしいです。

名古屋でなぜダーモスコピーは普及しないのか?

スカラ社のダーモスコピー( USB Microscope)は良いですよ。
毎日いじって遊んでいます。
 
パソコン画面に映るので患者さんと同時に画像を見ることができます。
これは大きなポイントです。

 
500円硬貨を観察しました。どうです、凄いでしょう!

 
硬貨のキズも詳細に観察できます。これで色素性病変もばっちり診断します。

 
本屋さんでまたダーモスコピーの本を購入しました。

 
ポケットサイズでありながら基礎的なことを網羅しています。
患者さんに説明する本としてとても使いやすいです。
 
ホクロを肉眼で診断する時代は終わりました。
ホクロをホクロと診断するにはダーモスコピーが絶対に必要です。
 
ダーモスコピーについて 素朴な疑問
●2006年4月から保険適応になっているのになぜ名古屋の皮膚科医は購入しない?
●東海地方会で大学病院の発表ですらまともなダーモスコピー画像が出ないのはなぜ?
 
さあ、閉ざされたエリア名古屋でダーモスコピーが普及するのはいつの日でしょう。
私が動かないとダメでしょう。なにか仕掛けたいですね。


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