名古屋市鶴舞の皮膚科・美容外科
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診療だより

粉瘤の記事一覧

  • 粉瘤くり抜き法 -番外編-

    2020-08-11 UP!     カテゴリー:粉瘤, 診療だより

     
     粉瘤くり抜き法にはいくつかのコツがあります。
     
     くり抜き法は皮膚を縫合しないので、手術後の出血が心配です。
     
     摘出した穴からの出血は、丁寧に止める必要があります。
     
     注意する点として、小さな穴周囲にバイポーラの先端があたり
     皮膚が焦げることです。
     
     
     それを避ける工夫として、先が曲がったバイポーラがお勧めです。
     皮膚表面を焦がすことがありません。

     
     
     いろいろな角度から止血ができます。これはいい!

     
     
     くり抜き法が終わりましたが、皮膚にはダメージがありません。

     
     
     バイポーラひとつにも、ここまでこだわっています。

     

     週5回、情熱手術を行っています。
     こだわりの「くり抜き法」はSSクリニックでどうぞ!

     

  • 粉瘤くり抜き法 -どの大きさまでやれる?- その2

    2020-08-04 UP!     カテゴリー:粉瘤, 診療だより

     
     あっ、大きい!
     
     臀部に大きな粉瘤を隠し持っている方がいます。

     
     今回ブログに協力いただいたのは、20才代の若い男性です。
     
     
     右臀部に大きな粉瘤があります。よくもここまで育てましたね・・・。

     
     
     エコー検査をしましたが、大きいので画面に入りきりません。

     
     
     メスで大きく切除するのが無難です。
     
     ただ、臀部の場合、大きく切除すると出血の観点から入院が必要に
     なることがあります。
     
     入院は困難ということで、くり抜き法を選択しました。
     
     
     袋の周囲を深い部位までしっかりと剥離します。

     
     
     なんとか取り切ることができましたが、大変な作業でした。

     
     
     これが本当の、粉瘤くり抜き法です。

     
     
     今回はくり抜いた穴を縫合しました。
     臀部は出血しやすいので、縫合したほうが無難です。
     
     手術してから、1週間後、2週間後の2回にわけて抜糸しました。
     
     4年ぶりに普通に座れると、嬉しそうな表情でした!
     
     大きな粉瘤は、くり抜き法が大変です。
     
     手術は自費でさせてもらいましたが、これなら大満足ですね。

  • 粉瘤くり抜き法 -どの大きさまでやれる?- その1

    2020-06-16 UP!     カテゴリー:粉瘤, 診療だより

     
     大きな粉瘤は、手術が大変です。
     
     どうして、こんなになるまで放置していたのですか?
     つい、そんな気持ちになることがあります。
     
     粉瘤は大きくなれば、整容的に目立ち、炎症のリスクが高まります。
     
     大きな粉瘤は、大きく切除しないといけません。
     当然、大きな傷跡が残ります。
     
     くり抜き法で、どこまで治療できるのか?
     
     今回は、そんな内容のブログです。
     
     40歳代の女性に、ご協力いただきました。
     
     
     40歳代女性。右背中の比較的大きな粉瘤。

     
     
     エコー所見です。
     粉瘤は大きいですが、境界はきれいです。

     
     
     
     これだけ大きな粉瘤をメスで切除すると、かなり大きな傷が残ります。
     
     少し無理をして、「くり抜き法」を行うことにしました。
     真皮が厚いので、くり抜き法で摘出するには技量が必要です。
     
     今回は6mmを選択。くり抜いて、内容物を排出します。
     大量に粥状物がでてきます。

     
     
     さあ、粉瘤の袋を取り出しますよ。
     なかなか大変です。

     
     
     写真では、簡単に袋が出ているように見えますが、実際は大変です。
     真皮、皮下脂肪からすこしずつ剥離して、時間をかけて取り出します。
     
     
     本来、この大きさの粉瘤は、メスでの切除が適応です。
     
     
     取り出した袋です。

     
     
     病理組織検査です。浅い部位。
     小さな袋が余分にあります。ここを取らないと、再発します。
     スプリング式剪刀が大活躍します。

     
     
     病理組織検査の深い部分。

     
     
     
     手術して2週間が経過しました。
     まだ赤いですが、半年くらいすると、目立たなくなります。

     
     
     これだけ大きな粉瘤は、本来メスで紡錘形に切除することが一般的です。
     
     この手術をくり抜き法で行うと、かなり時間がかかります。
     
     傷痕という見た目を気にされて、本来の適応であるメスによる切除の代わりに、
     くり抜き法を行ったわけです。
     
     つまり、傷跡を目立たなくすることを最優先されたわけです。
     
     大変申し訳ありませんが、
     大きな粉瘤のくり抜き法は、手術の難易度、手術時間から自費治療でさせて頂きます。
     
     歯科治療と同じことです。
     
     見た目はどうでもよいから、保険で差し歯を入れるか、自費できれいな
     セラミックを入れるかどうか。
     
     自費でもいいから、とにかく傷を目立たないようにしたい方は、
     SSクリニックへGO!

     

  • 粉瘤くり抜き法「三種の神器」 ー剣 番外編ー

    2020-06-15 UP!     カテゴリー:粉瘤, 診療だより

     
     三種の神器、剣(つるぎ)の番外編です。
     
     な、なんと「三種の神器」草薙剣(くさなぎのつるぎ)は名古屋にあります!
     
     熱田神宮(名古屋市熱田区神宮1丁目1-1

     

     
     
     姉の天照大神(あまてらすおおみかみ)の高天原(たかまがはら)で乱行を
     働いて出雲に追放されたスサノオ。

     
     そこで出会ったのが老夫婦とその娘・稲田姫命(くしなだひめのみこと)。
     
     老夫婦から、娘がヤマタノオロチに食われてしまうこと聞いたスサノオは、
     娘を
    嫁にもらう約束でヤマタノオロチを退治。

     その時に大蛇の尾から見つかったのが草薙剣だとか。

     
     三種の神器「剣」のイメージ画像です。

     
     
     粉瘤くり抜き法での「三種の神器」剣が剪刃であることは前回
     お話しました。
     
     
     実は剣であるスプリング式剪刃を私は3種類用意しています。

     
     
     顔、体、四肢など粉瘤が生じた部位によってスプリング式剪刃を
     使い分けています。
     
     これぞ professional ではありませんか!
     
     手術器具にこだわることはよい手術をするのにとても大切です。

     
     
     粉瘤くり抜き法「三種の神器」鏡・玉・剣の三篇でした。
     
     長いことお付き合いくださりありがとうございました。

     
     
     

     

  • 粉瘤くり抜き法「三種の神器」 ー剣(つるぎ)ー

    2020-06-15 UP!     カテゴリー:粉瘤, 診療だより

     
     あっという間に、最後になりました。
     
     さびしいです・・・。
     
     粉瘤くり抜き法「三種の神器」、最後は剣(つるぎ)です。
     
     「くり抜き法」における剣は剪刃(せんとう)です。
     
     剪刃は手術用のハサミのことです。
     
     開業当初は写真上の眼科剪刃、3年目から写真中央のアイリス剪刃、
     現在は写真下のスプリング式剪刃を使用しています。

     
     
     それぞれの剪刃に良さがあります。
     
     が、粉瘤のヘソ周囲は袋が入り組んでいることがあり、
     刃先が薄いほうが手術には有利です。
     
     眼科用のスプリング式剪刃は刃先が薄く、切れ味もよいです。
     
     
     今回は40歳代女性のかたにご協力いただきました。
     ありがとうございます。
     
     数年前から右肩にできものがあります。
     皮膚に穴があいており、見た目も気になると。

     
     
     エコー検査です。
     臨床的に粉瘤を考えますが、エコーでは無エコー領域が出現。
     内容物がかなり硬くなっていることが疑われます。

     
     
     4mmでくり抜きます。
     スプリング式剪刃で袋を皮膚から上手に剥がします。

     
     
     黒いかたまりがでてきました。
     やはりスプリング式剪刃で切除摘出します。

     
     
     粉瘤の袋を取り出しました。

     
     
     病理組織所見です。ヘソの入り口部分。

     
     
     黒いかたまり部分。

     
     
     粉瘤の袋はきれいに全部とれています。
     
     ヘソ入り口の病理所見を拡大します。
     袋のヘソ部分は重層扁平上皮が複雑に入り組んでいます。

     
     
     粉瘤くり抜き法による再発はヘソ周囲が多い気がします。
     ヘソ周囲をいかに適切に取りきるか!
     
     だから切れ味がよく、刃先が細いスプリング式剪刃がよいのです!



     何事もそうですが、
     本気で手術するのならば、ここまで極めないといけません。
     
     大学院生のアルバイト医者が、バイト先の診察室で見よう見真似で行う
     くり抜き法は、くり抜き法もどきです。
     
     再発がとても多い!
     
     本物のくり抜き法を希望される人は、お気軽にご連絡ください。
     
     最近は自費ですることが多くて、申し訳ありません。

  • 粉瘤くり抜き法「三種の神器」 ー玉 番外編ー

    2020-06-11 UP!     カテゴリー:粉瘤, 診療だより

     
     粉瘤くり抜き法「三種の神器」玉は、超音波診断装置(エコー)だ!
     
     前回、そんなことをお話ししました。
     
     エコーについては、いろいろと思い入れがあるので、触れます。
     エコー機器を導入される予定の先生がたの、参考になれば幸いです。
     
     

     
     
     2009年、虎の門病院へ国内留学しました。
     その頃のボスは、皮膚外科の大家、大原國章先生でした。
     
     柔軟な頭の持ち主である大原先生は、皮膚科領域でいち早く、
     エコー検査の有用性を見抜いていました。
     
     エコー検査は、臨床生理検査部にお願いして、皮膚科医が立ち会う
     スタイルでした。(今思えばこれがとてもよかった!)
     
     
     皮膚癌で腫れたリンパ節の、エコー検査を依頼した事があります。
     臨床生理検査部の桑山さんが、このリンパ節は丸く腫れているので、転移の可能性が高いと診断。
     
     リンパ節は転移すると、球形になることを知りました。
     これは、CTでは得られない情報ではないか!これはすごい!
     
     
     この件から、私は、エコーに情熱を持つようになりました(大袈裟な)。
     

     虎の門病院での経験を、論文として発表しました。
     ありがたいことに、複数の科で引用されています。

     
     
     この当時、虎の門病院の臨床生理検査部で使用されていたエコー機器は、  
     東芝メディカルSSA-380A。

     
     東芝製(現在はキャノンメディカルシステムズ)のエコーは、バランスがよいと思います。
     
     
     クリニックでエコーを買い替える時、いくつものメーカーの機器をデモさせて頂きました。
     各メーカーさま、その節は大変お世話になりました。

     
     私がデモさせて頂いたエコー機器を、順に紹介させてもらいます。
     印象はあくまでも、私個人の主観ですのでご容赦ください
     
     
     
    ①キャンノンメディカルシステムズ(旧東芝)
     
     エコーはバランスがよく、血流画像が特に優れていると、感じました。
     エコーの王道かもしれません。
     残念なのは、ノート型の小さいタイプが、少ないことです。

     
     
    ②KONICA MINOLTA
     
     コニカミノルタのエコーは、整形外科領域で人気が高いです。
     腱、腱周囲病変の画像描出に定評があります。
     
     私事ですが、手掌にできものが生じたので、中日病院手の外科を受診した 
     ことがあります。

     
     中日病院でも、コニカミノルタのエコーが使われていました。
     
     カタログを拝見すると、プローブにこだわっているようです。
     私はSNiBLEをデモしましたが、シャープな画像でした。
     

     

     
     
    ③HITACHI
     
     日立製のエコーは、以前から、表在系に定評があり、乳腺外科のドクターが好んで
     採用する傾向があります。
     
     組織の固さをカラー画像で処理する、エラストグラフィーのソフトは、HITACHIが
     本邦初開発です。

     

     
     上の写真は、ノート型エコーのNoblusです。
     18MHzプローブは粉瘤、脂肪腫など表在系腫瘍の描出が、デモした中で、
     最もきれいでした。心が揺らぎました。

     
     
    ④GE Helathcare
     
     今回紹介したエコー機器のなかで、唯一の外資系です。


     最終的に私が購入したのは、上の写真(実物)の
     GE社のノート型エコーLOGIQ e premiuです。
     
     標準の12MHzプローブの画質は、並みです(GE社さん、ごめんなさい!)。
     
     採用した理由は、なにか?
     
     22MHzの高周波プローブが、つけられるからです。
     これは、すごく重要!!
     
     顔の粉瘤画像 12MHzプローブ使用

     
     
     同じ粉瘤の画像 22MHzプローブ使用

     
     
     12MHzと22MHzでは、見える世界が違います。
     
     なぜかリンゴが・・・。

     
     
     小さな皮膚腫瘍の診断には、高周波プローブが、圧倒的に優位なのです。
     
     基本的には、日本製を応援したいので、HITACHI、KONICA MINOLTA社さんらが、
     22MHz以上の高周波プローブを作ってくれることを、期待しています。
     
     
     エコーを購入する予定の先生は、必ずデモしてくださいね。
     エコーは、使う先生との相性もありますから。
     
     とりとめのない文章に、最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。

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