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診療だより

粉瘤の記事一覧

  • 炎症性粉瘤 -いきなりくりぬき法-

    2022-08-22 UP!     カテゴリー:粉瘤, 診療だより

     粉瘤は赤く腫れあがる前に治療しましょう。
     
     こうなったら手遅れです。

     
     
     
     街の皮膚科クリニックに行っても、抗生剤をだされてお茶を
     濁されて終わりです。
     
     炎症の本質は細菌感染ではなく、内容物(垢)による異物反応
     です。
     
     切開して内容物を排出、炎症を抑えることが大切です。
     袋は残るので、炎症が収まった後に根治術を行います。
     
     
     後日の根治術は粉瘤の周囲が硬い瘢痕に覆われ、
     くりぬき法が困難なことがあります。
     
     症例を選びますが、いきなりくりぬき法を行うことがあります。

     
     
     右後頚部の炎症性粉瘤です。
     内容物だけではなく、袋を取り出します。

     
     
     手術して8日後には傷は治りました。通常より早いです。

     
     
     炎症性粉瘤はさっさと手術したほうが楽です。
     
     緊急手術として、手術室を確保して時間を取り、
     自費診療で治療させて頂いています。

     

  • YouTube「粉瘤 症例写真」

    2022-03-14 UP!     カテゴリー:粉瘤, 診療だより

     

     YouTubeを投稿していますが、何故か粉瘤が人気です。
     
     私としては、眼瞼下垂手術の修正、眼瞼黄色腫のYouTube投稿を
     もっと多くの人に見て頂きたいのですが・・・。

     みなさまの熱い声援に押され、
     YouTube 「粉瘤 症例写真」をアップしました。
     
     今回は私のバカ面はなく、声だけなのでご安心ください(笑)。
     
     
     
     
     
     みなさん、見てくださいね!!

  • 再発するくりぬき法 ヘソを残すな!!

    2021-11-26 UP!     カテゴリー:粉瘤, 診療だより

     
     今回はメスで粉瘤を切除されましたが、再発した他院症例です。
     
     メスによる切除術を行い再発させるのは執刀医としてかなり
     恥ずかしいことです。
     
     
     40代男性の方です。
     友人の整形外科医に背中の粉瘤を取ってもらったそうです。
     
     しばらくは問題なかったですが、最近になり傷口付近が膨らんで
     きた為、当院を受診されました。
     
     
     ブログへの掲載を承諾してくださり、心から感謝致します。
     
     
     背中に横方向の手術創があり、その上方が隆起しています。
     よく見ると、ヘソらしき穴があります。

     
     
     
     私は必ずエコー検査で確認します。
     
     エコーで粉瘤が再発していることが分かります。

     
     
     
     簡単な手術法はヘソをくり抜き法で取ることですが、傷が増えます。
     
     普通のクリニックならそれでもよいですが、SSクリニックは
     皮膚腫瘍の治療について妥協しません。
     
     
     前医の傷とヘソを含めて切除します。紫の点がヘソです。

     
     
     確実に摘出します。

     
     
     取り残しがないことを確認します。

     
     
     摘出した粉瘤の病理組織検査です。

     
     
     ヘソがしっかり取れていることが確認できます。

     
     
     治療前            手術6日後

     
     
     傷は増やさないのがプロフェショナルの仕事です。
     
     
     粉瘤はくりぬき法、メスでの切除法のどちらでもヘソが残ると
     再発します。
     
     執刀した医師は整形外科医なので粉瘤の病理について詳しく
     なかったかもしれませんね。
     
     やはり餅屋は餅屋。皮膚外科専門医の治療を受けてください。

  • 再発するくりぬき法 ダメだこりゃあ・・・

    2021-11-16 UP!     カテゴリー:粉瘤, 診療だより

    大学病院の皮膚科で粉瘤を治療した患者さまが来られました。
     
    手術室で手術されたようです。その点は評価できます。
     
    当初は背中の粉瘤をメスで切除する予定でしたが、炎症を生じた
    ため、くりぬき法に変更。
     
    しばらくは問題なかったですが、4年後から盛り上がりました。
     
    変わった臨床所見ですね。

    くり抜き法の傷がケロイドになっています。
    これは体質なのでしょうがないです。
     
    問題なのは、粉瘤のヘソが残っていることです!
     
     
    臍を青点でマーキングしました。

     

    くりぬき法をされた部位とヘソがずれている。
     
    これが再発の原因です!
     
     
    エコー検査でヘソをしっかり確認します。

     
     
    ヘソをピンポイントでくり抜きます。

     
     
    病理組織検査でヘソがとれているのを確認します。


     
     
    これで粉瘤は再発しません。私、失敗しないので。
     
    ケロイドはケナコルト注射しました。目立たなくなるといいですね。
     
    それにしても、
    大学病院の手術室でこんなずさんな手術しますかね?
     
    お大事にしてください。

  • 赤くなった炎症性粉瘤はやっかい!

    2021-09-11 UP!     カテゴリー:粉瘤, 診療だより

     
     粉瘤は赤くなることがあります。
     
     それが炎症です。
     
     赤く腫れて痛いです。
     治療の基本は切開してのドレナージです。
     
     
     根治術ではなく対処療法が基本です。
     
     
     時に、炎症性粉瘤に対して、根治術を行うことがあります。
     エコー検査で評価します。
     
     
     今回は54歳の女性のかたにご協力頂きました。
     ありがとうございます。
     
     10年前より、右上口部に腫瘤がありましたが、急に腫れて
     きたそうです。中央にヘソがあることから粉瘤を考えます。

     
     
     
     エコー検査で嚢腫壁がかなり崩れているのがわかります。
     上顎骨近くまであるので、かなり深い粉瘤です。
     
     
     
     原則としては、切開ドレナージによる応急処置ですね。
     
     顔なので、根治術を狙います。
     
     
     4mmトレパンでヘソに穴をあけます。膿と内容物がでます。
     
     
     
     最後にCyst(袋)をきれいに剥がしとります。

     
     
     
     摘出した粉瘤の病理組織検査です。
     ヘソの部分がかなり入り組んでいるのがわかります。
     
     
     
     嚢腫壁(袋)の底部は口輪筋の近傍まで及んでいます。
     
     
     
     手術して19日後です。陥凹を残して上皮化しています。
     これから3~6ヵ月かけて傷が目立たなくなっていきます。
     
     
     
     
     炎症性粉瘤を初回から「くりぬき法」で根治しました。
     
     初回に切開排膿して、二期的に根治術を予定すると、患部が瘢痕で
     硬くなっているのでメスでの摘出になります。
     
     顔に大きな傷を作るのはいただけません。
     
     今回は上手く行きましたが、できない症例もあります。
     
     蛇足ですが抗生剤のみ処方する医師は問題外です。
     炎症性粉瘤の病態を理解していないからです。

  • 粉瘤くりぬき法 取り残さない秘訣!

    2021-08-28 UP!     カテゴリー:粉瘤, 診療だより


     
     粉瘤くりぬき法、私が全国に広めました。
     
     
     なんとなくやっているドクターも多いので、
     キモであるヘソについてお話します。
     
     
     
     粉瘤は生命力が強いです。
     
     
     
     袋(嚢腫壁)を少しでも残すと再発します!
     
     
     粉瘤が何ヵ所も生じる人がいます。
     
     
     ある人の背中から粉瘤を3つくりぬき法で摘出しました。
     
     
     
     病理組織検査を提示します。
     
     
    粉瘤1 普通によくあるタイプです。

     
     
    粉瘤2 ヘソ部分の扁平上皮が散っています。
        手術で少し注意が必要です。

     
     
    粉瘤3 ヘソの部分が入り組んでいますね。

     
     
     症例2,3では適正サイズのトレパンを選び、奥まで
     しっかりくり抜くことが大切です。
     
     
     形成外科医が行うくりぬき法で再発が多いのは、摘出
     した粉瘤の病理組織検査を精査しないからでしょう。
     
     
     病理組織検査をみて自分の手技にフィードバックする。
     
     
     これがくりぬき法を上手くなる秘訣です。

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