名古屋市鶴舞の皮膚科・美容外科
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診療だより

診療だよりの記事一覧

  • 美容大国ソウルでの研修

    2013-02-04 UP!     カテゴリー:その他, 診療だより

    JAAS主催の美容研修に参加。ソウルへ行って来ました。
     
    1泊2日の弾丸ツアーでしたが、有名クリニックを見学することも出来ました。
     
    有名なJK PLASTIC CENTER。7階建てビルの1階はカフェ、その他の階はすべて医療
    フロアーになっています。とにかく手術室が多いです。

     
     
    どうですか、このカウンセリングルームの素晴らしさ!
    中国からもスーパー富裕層が来られ、半端でない金額を使うそうです。

     
    3D-CT、レントゲンなどが余裕で整備されています。

     
     
    医師も9名ほど常勤しています。
    このクリニックではドクターごとに治療内容が専門化されています。
     
    A先生は植毛、B先生は豊胸、C先生は脂肪吸引、D先生は隆鼻などなど。
     
     
    植毛専門のMyung-Chul Kim先生。私も植毛手術を受けたいです(笑)。

     
     
    クリニック見学の後は眼形成外科医のChoi 先生の講義です。3時間のガチな講義でした。

     
     
    Choi 先生は韓国でも眼形成外科として有名です。多くの芸能人、著名人が来られます。
     
    講義の内容はとても実践的で印象深かったです。
    Choi 先生が講義中に信州大学式の松尾教授に触れたのには驚きました。
     
    Choi 先生の経験では韓国人の眼瞼下垂手術で下横走靭帯が見られるのは30% くらいとのこと。
     
    韓国では耳鼻科の先生が隆鼻、鼻中隔延長術、そして眼科医が重瞼、眼瞼下垂手術を
    行うことが多々あります。ある意味で理にかなっていますね。
     
    翌日はChoi 先生のクリニックで重瞼手術、眼瞼下垂手術、内眼角形成、経結膜脱脂の
    手術を見学させて頂きました。
     
    とにかく手術が早く、出血がまったくありません。手際がよく迷いがないのです。
     
    バイポーラ鑷子の使い方には眼を見張りました。
    両手を上手く使った組織剥離であっという間に眼瞼挙筋が前転されるのです。
     
    豊富な手術経験と眼科医として眼瞼解剖を極限まで熟知しているからこそなせる技です。
     
    個人的にカルチャーショックを受けました。転んでもただでは起きません。
    自分のクリニックで是非とも用いたいテクニックを2つ持ち帰りました。
     
    セミナー終了式。Choi 先生と山本塾長に囲まれて。充実しました。

     
     
    眼瞼手術は私のライフワークです。ワクワクしながらこの道を追求します。
    素晴らしい場を提供して頂いたJAAS事務局にこの場をかりて御礼申し上げます。

  • レーザー脱毛 限界への挑戦

    2013-01-17 UP!     カテゴリー:レーザー脱毛, 診療だより

    レーザー脱毛の天王山は男のヒゲです。
     
    なかなか手強いのです。
     
    男のヒゲ、女性の口周りの産毛にロングパルスヤグレーザーを使用しています。
     
    サイノシュアー エリートMPX 心強い相棒です。
    アレキサンドライトとヤグレーザーの連続照射が可能です。

     
     
    私は毛深いほうです。どうでもよい事ですが頭の毛は少ないです。
    夕方になるとヒゲが青く見え、おやじ顔全開になっていました。
     
    意を決して男のヒゲ脱毛を何回もチャレンジしました。
    かなりすっきりしました。
     
    が、脱毛しにくい部位があるのです。
    葛西理論でいう皮毛角が高い部位です。
     
    私の顔です。鼻腔の入り口も毛が垂直方向に生えており脱毛が難しい部位です。
    右鼻腔入り口の脱毛に成功! 毛が飛び出ているのが分かりますか?

     
     
    かなり口ヒゲが減りました。髭剃り時間が短く、朝が楽です。
     
    それでもまだ生えています。右口角上に少し毛が残っているのが分かりますか?

     
     
    ヤグレーザーマニュアルによれば、
    男のヒゲ 12mmのハンドピースでパワー30~50J、パルス幅30~40msec です。
     
    私は今まで自分の顔にパワー60J、パルス幅40msec で数回照射しています。
    あと一歩が取れないのです。
     
    限界への挑戦です。

     
     
    ハンドピース12mmではパワーは60J がMAXです。
    ハンドピースを10mmにしてパワーを65J、照射幅を50msec に設定します。
     
    このレベルになると熱傷が怖いので少しずつ条件を上げるのがコツです。
     
    照射直後です。ほんのり赤くなっています。

     
     
    すこしチクリとしますが、許容範囲内です。
    レーザー脱毛によるパルス幅の違いを実感しました。
     
    わずか10msec の違いですが熱がじんわりと広がるの感じました。
     
    脱毛も本気で行うと奥が深いのです。
    マニュアルを超えた臨床経験から演繹されたスーパーマニュアルが必要です。
     
    今になって思えば光脱毛はなんだったのでしょう。
    お馬鹿なことをしていました。すみません。
     
    葛西健一郎先生が学会で言われた言葉が印象的でした。
    「俺はどんな毛がきても必ず脱毛してやる気持ちでレーザー脱毛器を全て入れ替えたんだ。
    最短・最速で脱毛してやる!」
     
    最短・最速での脱毛、私も追求します。

  • 眼瞼下垂手術 -道具へのこだわり-

    2013-01-10 UP!     カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより

    ついに来ました!
     
    眼瞼下垂用の新しい持針器です。木箱に入って恭しいです。

     
     
    株式会社 EMIファクトリー 長野県にある医療機器の製造会社さんです。
    北澤 健先生よりご紹介いただきました。
     
    この会社の持針器は面白いです。持針器の長さ、先端サイズなどいろいろと特注できます。
    オーダーメイドで自分好みの眼瞼下垂用持針器を作ってもらうことが可能です。
     
    下の2本の持針器の違いが分かりますか?グリップとロックの位置に注目して下さい。

     
     
    眼瞼下垂の手術では先端が曲がった持針器(丹下式)を私は好んで使用します。

     
     
    この持針器を使うことで、骨間筋、屈筋などを用いた細やかな動きが可能です。
    「手術手技の基本とその勘どころ」 関 洲二 金原出版株式会社より引用)

    ヘガール持針器です。眼瞼用に小さなものを使用します。

     
     
    ヘガール持針器では腕の回旋運動が基本となります。

     
    眼瞼下垂手術など細やかな手術は先端が彎曲した丹下式持針器が私は好きです。
     
    昭和大学形成外科は伝統的に丹下式を好まれるようです。
    ご存知のように昭和大学は大学病院の美容外科のトップランナーです。
     
    美容虎の穴の山本 豊先生も丹下式を愛用しています。
     
    道具にこだわることは大切なことだと思います。
     
    株式会社 EMI ファクトリー御中
    いつの日か世界で一つのSSスタイル眼瞼下垂用持針器を作ってくださいね(笑)。

  • 眼瞼下垂手術 -理論と実践-

    2012-12-27 UP!     カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより

    今回も強烈な写真がでます。苦手な人はご注意を!
     
    信州大学式眼瞼下垂手術の名医、北澤 健先生と会食する機会に恵まれました。
    夕方6時30分にお会いして閉店11までよもやまの話で盛り上がりました。
     
    話の中心は自然と眼瞼下垂手術になってしまいます。4時間くらい話しました。
    完全に職業病ですね(笑)。
     
    信州大学方式以外に挙筋腱膜裏面を結膜から剥がして前転する方式が眼科領域
    ではポピュラーです。
     
    この術式を行っている先生から挙筋腱膜を剥がさないのにどうして眼瞼が開大する
    のか不思議だと質問を受けたことがあります。
     
    今回はこのあたりのついて触れます。
     
    下の図は眼瞼の構造です。
    眼瞼挙筋は瞼板に接合しています。その接合はデリケートであり緩いため、あそびが
    あります。
    (開瞼・閉瞼のメカニズムと重瞼線 松田 健 形成外科 2012 Vol.55 より引用)
     


     
     
    信州大学方式の眼瞼下垂手術です。開いた眼窩隔膜と挙筋腱膜を瞼板に再固定
    します。これによりあそび、もしくは緩みがなくなり眼瞼が開大しやすくなります。
     

     
     
    実際の手術所見です。挙筋腱膜を前方へスライドしてあそびを絞めます。

     
     
    この理屈からすると眼の開きがかなり低下した人は挙筋腱膜を結膜から
    剥離して前転する従来の術式のほうがよいかもしれません。
     
    この点は今後も眼科(眼形成外科)の先生とディスカッションしていく予定です。
     
     
    眼瞼下垂手術についてもう一点気になることがあります。
     
    挙筋腱膜を瞼板に固定する糸は2針か3針か?
     
    最初は3針固定していました。下の写真は右眼です。
    MRDの中心に1針、そしてその周囲にバランスよく2針固定。

     
     
    北澤先生からアドバイスを受けてから2針固定を行っています。
    下の写真は私の左眼です。やや内側に2針固定されています。

     
     
    なぜ北澤先生が3針から2針固定に移行したのか?
     
    眼球は瞼板で覆われています。眼球は丸いです。
    瞼板も眼球のように弧をえがきます。
     
    弧をえがく瞼板に挙筋腱膜がデリケートに接合します。
     
    3針で固定するとその部分は面になります。
    2針で固定すると面ではないためより自由度を確保することが可能です。
     
    瞼板ー挙筋腱膜というデリケートな領域にはある程度の自由度があった
    ほうが良いのかもしれません。
     
    挙筋腱膜のあそびをなくす手術なのに自由度が必要。
    矛盾しているようにも思えます。
     
    縦方向(眼が開く方向)のあそびはなくすが、横方向の自由度は残した
    ほうがよいのでしょう。
     
    理論と実践のはざまで揺れるまなざし。
     
    最後に北澤先生のお言葉です。
    「眼瞼下垂手術は1,000例超すとまた違う感覚が分かってくるんですよ。
    でも1,000例を超えたいまでも手術を極めたという境地には達していません。」
     
    私が1,000例越すのはいつの日でしょうか・・・。
    果てしない道を一歩一歩登っていく所存でございます。

  • 眼瞼下垂手術 -美をつくる-

    2012-12-09 UP!     カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより

    かなり生々しい写真がでます。苦手な人はご注意してください!
     
    見た目を大きく変える眼瞼下垂手術。
    眼瞼下垂手術はまぶたのアンチエイジング手術と考えています。
     
    眼瞼の状態がひとによって異なるため、手術も工夫が要ります。
     
    まぶたが薄いひとは皮膚の下の眼輪筋をしっかりと残します。

     
     
    残した眼輪筋を筋弁としておこし、その下で眼窩隔膜を切り
    開きます。

     
     
    前転した挙筋腱膜です(写真は左眼)。
    筋腱移行部から4mm程度の部位を瞼板と固定します。

     
     
    成書にはまぶたの瞼板幅は1cmくらいと記載されています。
    本当でしょうか?
     
    実際に計測します。確かに1cmくらいです。

     
     
    前転した挙筋腱膜を瞼板に固定します。瞼板のなるべく上方に
    糸をかけます。これでまぶたのラインがきれいに仕上がります。

     
     
    眼瞼の状態はひとにより様々です。
    だからこそ眼瞼下垂手術には創意工夫が必要なのです。
     
    私は手術デザインにもかなり時間をかけます。
    まぶたにお悩みのかたはお気軽に来院ください。

  • 眼瞼下垂手術 -眼瞼の構造-

    2012-11-23 UP!     カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより

    注意!!
    かなり生々しい写真がでますので苦手な人は見ないで下さい。
     
    眼瞼下垂手術は眼瞼の構造を変える手術である。
     
    このように考えて手術を行っています。
     
    下図は眼瞼の構造です。

     
    加齢とともに生じる腱膜性眼瞼下垂症は上図の挙筋腱膜が瞼板から外れることが
    原因です。
     
    外れる原因としてまぶたの擦りすぎ、ハードコンタクトレンズの長期使用が上げられ
    ます。
     
    その他の原因として下横走靭帯の発達も無視できません。
     
    下横走靭帯はまぶたが大きく開くのを邪魔する靭帯です。
    眼球を凍傷から守るために私たち祖先が獲得した防衛策の名残りとの説もあります。
    まぶたで健康革命 松尾 清 小学館
     
    実際の下横走靭帯について供覧します。写真は右眼です。
    斜視鉤(直角に曲がったもの)で引っ掛けた白い索状物が下横走靭帯です。

     
     
    下横走靭帯を切らないと挙筋腱膜はスムーズに前転しません。
     
    両端をカットして腱膜を前転します。
    下横走靭帯を切ることは眼瞼の構造を変えることだと私は理解しています。

     
     
    54歳女性の症例について考えます。
    右のまぶたが開けにくいため当院を受診されました。
     
    臨床写真を出すことはできませんが、左まぶたに比べて右まぶたは陥凹して二重のラインも
    複数に乱れています。右まぶたは開けるのがつらそうです。
     
    左の挙筋腱膜を前転したところです。比較的きれいな状態です。

     
     
    右の挙筋腱膜を前転しました。左に比べ右は下横走靭帯がより発達していました。
    右の挙筋腱膜が左より薄くなっているのがわかりますか?

     
     
    下横走靭帯が発達している人は長年の摩擦?(下横走靭帯の下を挙筋腱膜が動きます)
    により挙筋腱膜が薄く伸びやくなるのでしょうか。
     
     
    左の挙筋腱膜を瞼板に固定したところです。

     
     
    同じように右も固定します。右は左よりやや前転を強くして固定します。
    これにより左右差のないきれいな重瞼ラインと眼の縦幅が確保できます。

     
     
    腱膜性眼瞼下垂の術式は一つだけではありません。
    挙筋腱膜を瞼板・結膜からはがして瞼板に再固定する術式にも良さはあります。
     
    下横走靭帯を切開して眼瞼の構造を変える術式は根治性が高く長期的な再発予防の
    観点から優れていると思っています。
     
    このあたりについて多数の先生がたと検討していきたいと思っています。

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