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診療だより

ボトックス

  • エクリン汗嚢腫 ーその6ー

    2025-06-16 UP!     カテゴリー:ボトックス, 診療だより

    夏になると顔にプツプツがでて困る。
     
    それはエクリン汗嚢腫です。
     
    診断はなかなか難しく、
    医師の経験値が大切です。
     
     
    昨年8月に投稿した診療だより。
    覚えていますか?
     
    同じ患者さまが今年も
    四国から来られました。
     
     
    青いマジックで印がついた
    丘疹がエクリン汗嚢腫です。
     
     
     
    麻酔クリームを塗布します。
    あえて部屋も暑くします。
     
    膨らんできたエクリン汗嚢腫が
    集簇する範囲にボトックスを注射。
     
    注射は浅く、皮内に行うのが
    ポイントです。
     
     
    専用の注射針を導入。34Gの短針です。

     
     
    この特殊な針は、
    ボトックスのロス(液だれ)が少なく、
    痛みも軽減されます。
     
     
    治療は麻酔クリーム、笑気麻酔、冷風の
    3つを用います。

     
     
    同じことをしているようでも、
    少しずつ進化しています。
     
     
    エクリン汗嚢腫の病理組織像。

     
     
    皮内に拡散したボトックスがこの汗の袋を
    しぼませます。
     
     
    皮内へのボトックスはマイクロボトックス
    とも呼ばれます。
     
    効果の持続期間は6~8ヶ月です。
     
    暑くなる前の5~7月頃に治療受ける
    方が多いです。
     
    冬は目立たないので、年に1回の治療で
    よいでしょう。
     
     
    【リスク・副作用】
    まれに麻酔クリームによる刺激。
    ボトックス注射時の発赤、腫脹。
    一時的な出血。

    【治療費用】
    初診料もしくは再診料。
    治療部位ごとに金額が変わります。
    例)両頬上部 40,000円、両眼瞼 30,000円
    麻酔クリーム 1~2,000円 笑気麻酔 4,000円
    (いずれも税込み)

     

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