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PRPアドバンス -目の周りの小じわ-
2015-04-01 UP! カテゴリー:PRP療法, 診療だより
おかげさまで多血小板血漿療法(W-PRP)を希望される患者さんが
年々増加しています。当院を選んで頂き、ありがとうございます。
今回は目の周りの小じわ治療について。
ブログに快く協力くださった患者さんに心より感謝します。
60歳の女性のかたです。屋外で仕事をされるせいか目じりに
多数の小じわが刻み込まれています。目の周りの小じわ治療として、ボトックス治療が有名です。
眼輪筋の収縮力を弱めることで、笑ったときにできる目の周りのシワを
できづらくします。今回の症例の患者さんは笑わなくとも小じわが刻み込まれています。
このような刻み込まれたシワにボトックス効果は弱いです。そこで多血小板血漿療法の出番です!
目周りは極細の針を用い、真皮に血小板を注入します。
ここまで効果を出すのに6年間を要しました。
今までの集大成がPRPアドバンスです。いかに効率よく血小板を分離させるか。遠心分離にも秘密があります。
目の周りの小じわは年齢がでやすいです。
多血小板血漿療法ならば効果は数年間持続します。
治療は一日のみ、クリニックにいる時間は70分くらいです。自分の血液で若さを取り戻すPRPアドバンス、いいですね!
Key word 「目の周りの小じわ、多血小板血漿療法、PRPアドバンス」
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切らないフェイスリフト -What is N-COG ?-
2015-03-27 UP! カテゴリー:糸によるフェイスリフト, 診療だより
糸による切らないフェイスリフトが大人気です。
スレッドリフト(糸のフェイスリフト)は多くのメーカーさんから
多種類のものが開発・販売されています。私はダウンタイムの少なさから、N-COGを好んで使用しています。
これが実際のN-COGです。カニューラで糸を組織に引っ掛けます。
カニューラの先端は丸くなっており、組織へのダメージを防ぎます。
コグ(突起)に工夫が施されています。組織を均一の力で引っ張ることができます。
マリオネットライン、頚部のたるみなど、どこでも治療できます。
N-COGは最小限の侵襲で組織をしっかりと引き上げることができます。
たるみの予防としての効果もあります。吸収される糸なので、安全・安心です。
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多血小板血漿療法 -PRPアドバンス-
2015-03-16 UP! カテゴリー:PRP療法, 診療だより
多血小板血漿療法も進化し続けます。
遠心分離の条件、血小板の濃度・・・。
PRPをより進化させたPRPアドバンスをご提供しています。
ブログにご協力くださった患者さまに感謝します。
モニター制度をしていないので、患者さまのご好意に甘えています。52歳の女性です。趣味のサークルで実年齢よりも老けて見られたことに
ショックを受けて当院を受診されました。
初診時の右顔です。ほうれい線が深いですね。
左です。シワに化粧がつまるそうです。
治療にはいろいろなアプローチがあります。
このような線には糸によるリフトよりはPRP治療が効果的です。ほうれい線の外側にも複数のシワがあります。
マジック印を中心に血小板を注入します。
左も同様です。
線での治療と面での治療のコンビネーション治療です。
PRP治療して5ヶ月半の状態です。
だいぶ浅くなりましたね。PRP療法は施行してから1ヶ月後からじわじわと効果が出てきます。
6~9ヶ月後くらいでほぼ完成されます。じわじわと効果がでるので、他人から気づかれにくいのも長所だと思います。
進化するPRPアドバンス、詳細はクリニックにお問い合わせ下さい。
key word「PRP療法、アドバンス、多血小板血漿療法」
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眼瞼下垂手術 -切開式重瞼術の修正-
2015-03-10 UP! カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより
切開式重瞼術について、私の考えを述べたいと思います。
このブログご協力いただいた患者さまに深謝いたします。
当院はモニター制度がないため、患者さまのご好意でブログが成り立っています。今回もかなり生々しい写真が出ますので、ご注意ください。
35歳の女性です。平成24年に他院で切開式の重瞼術を行っています。
術後から右まぶたが重く、開けづらいことを自覚しています。写真を見ると、右の重瞼幅が左より広がっています。
右の眉毛が左よりも上がっているのが分かりますか?切開式重瞼術を受けた後から、このような症状を呈する方に遭遇することが
しばしばあります。下を向いた状態です。右まぶたが下がっています。
なにかしらの影響で挙筋の力が弱くなっていることが推測されます。
さあ、どうする?私はこのような症例では、眼瞼下垂手術を応用した修正術を行っています。
今回は右まぶたのみの修正を行いました。
片側のみの修正術はヘリング現象などがあり、なかなかやっかいです。信州大学方式のアプローチで眼窩隔膜を開けて、挙筋腱膜を同定します。
瞼板に前医による青ナイロンが縫合されています。
切開式重瞼術で重瞼ラインが消えないように、このような処置をするドクターがいます。瞼板に固定された皮下組織により、挙筋腱膜の運動ベクトル(上下方向)がずれてしまう
可能性があります。そもそも、私は切開式重瞼術には懐疑的です。
一重瞼の人は潜在性の眼瞼下垂があることが多く、適切な下垂手術をすることで、
機能的、美容的に満足のいく取れない重瞼ラインが創れます。
作るではなく、あえて‘創る’と表現させてください。私の心情です。ここからが、信州大学方式+αです。
青ナイロンを外し、挙筋腱膜を瞼板から切離します。ミュラー筋はそのままにしています。この症例ではまぶたを上げすぎないことがポイントです。
手術の影響でまぶたが腫れているので、重瞼幅は指標にはなりにくく、眼裂高を
目安にします。片側のみの修正術は難易度が高いです。
手術して1週間、抜糸直後の写真です。
まだ腫れが残りますが、時間とともにすっきりとしたまぶたになります。
右まぶたを開けるのがすごく楽になって嬉しいと感謝されました。
重瞼幅も左右揃ってきますよ。すてきな人生を送ってください。
眼瞼の手術は解剖を熟知する必要性があります。
今回のブログ作成にあたり、貴重なご意見を頂いた山本クリニックの山本豊先生に感謝します。
他院で切開式重瞼術を行ったが、結果に満足できない方もいらっしゃると思います。
関東方面の方でお悩みの方は新宿にある山本クリニックで相談されることをお勧めします。院長の山本豊先生は実直な性格と卓越した手技で定評があります。
山本先生の凄いところは、どの病院のどの医師が執刀したかで、修正方法を説明できることです。山本クリニック http://www.dr-yamamoto.com/
Key word 「切開式重瞼術、眼瞼下垂手術、ヘリング現象」
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目の下のクマ -経結膜除脂術-
2015-02-22 UP! カテゴリー:経結膜脱脂, 診療だより
今さらですが、目の下のクマについて。
目の下のクマにはいろいろな種類があります。
クマの種類によって治療法も異なります。下眼瞼の眼窩脂肪の突出によってできるクマは手術が
有効です。手術法もさまざまです。
当院ではダウンタイムが短い経結膜除脂術が人気です。結膜を少しだけカットして脂肪を取る方法です。
切らない治療と名称している先生もいます。この手術の最大の利点は「傷が表面につかない」だと思います。
ご協力いただいた患者さまには、この場をお借りして深く感謝します。
53歳の女性です。目のクマ(膨らみ)が気になってきたそうです。
小じわが多い場合は皮膚を切除するハムラ法が適応です。
この症例では小じわは少ないので、経結膜除脂術を選択しました。結膜に極細の痛くない針で麻酔をします。
1cm ほど切開して、眼窩脂肪を適量取ります。左眼です。角膜を金属性のコンタクトレンズで保護して執刀します。
1cmの切開線から眼窩脂肪を結膜から露出させます。
手術は、局所麻酔後に、結膜にレーザーで穴を開けて脂肪を取り出すのですが、出血をさせずに
取り出すのが最大のポイントです。眼窩脂肪も多く取りすぎると ‘老け顔’ になってしまうので注意が必要です。
術者のセンスが問われるところです。手術直後の右眼です。少し赤くなりますが、ダウンタイムはこの程度です。
手術なのでダウンタイムはあります。
数日は下眼瞼に発赤があります。これはお化粧で隠せます。
ときに紫斑を生じることがあります。ごめんなちゃい。手術して1週間くらいは、目やにが多くでます。
皮膚を切る手術よりはかなりダウンタイムは少ないと思います。
まれに眼球を圧迫することで白目が赤くなることもあります。術後に一時的に小じわが目立つことがありますね。
多くの場合は2~3ヶ月で元に戻ります。目の下のクマを治すことで、ゴルゴラインが目立つ人がいます。
ヒアルロン酸、PRP療法などで改善できます。目のクマの治療は目全体のトータルなバランスで考える必要があります。
興味があるかたはお気軽にお越しください。Key word [目の下のたるみ、脱脂、目の下の膨らみ、目の若返り、目の下くま]
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コンタクトレンズ性眼瞼下垂症
2015-02-08 UP! カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより
後天性眼瞼下垂症の中で最も多いのが、眼瞼挙筋腱膜性のものです。
ハードコンタクトレンズの長期装用によるコンタクトレンズ性眼瞼下垂症は
手術をしても後戻りし易く、なかなかやっかいです。ご存知のように、私は信州大学方式の眼瞼下垂手術をベースにしています。
後戻りを考えて、多少兎眼がでる程度に強く前転していました。京都府立医科大学眼科 W先生の手術を見学する機会に恵まれ、コンタクトレンズ性
眼瞼下垂症に対する術式を改善しました。W先生は若き眼形成外科の第一人者です。
W先生はハードコンタクトレンズの長期使用により、ミュラー筋が線維化することを
病理組織学的に検証されました。
Histopathology of Blepharoptosis Induced by Prolonged
Hard contact Lens Wear
Jpn J Ophthalmol 2013人は一日2万回ほどまばたきをします。
ハードコンタクトレンズはソフトコンタクトより厚みがあります。
ハードコンタクトレンズの厚みで、瞼が擦れることで、ミュラー筋が線維化 して
しまいます。私に信州大学方式を伝授してくださった北澤 健先生も論文でハードコンタクトレンズを
20年装用すると眼瞼下垂になるオッズ比が20倍になると報告されています。20倍! 驚きです。
ここで問題です。
コンタクトレンズ性眼瞼下垂症の本態がミュラー筋の線維化ならば、ミュラー筋そのものを
短縮(挙筋短縮術 levator resection)しないと改善しないのでは?そのことをW先生に質問しました。
「ミュラー筋が線維化することによって、その上にくっついている挙筋腱膜もつられて
動きが悪くなっているのです。挙筋短縮術でなくても、挙筋腱膜をミュラー筋から
剥がせば(挙筋前転術)、挙筋腱膜は本来の動きが戻り、眼瞼下垂は改善されます。」このようなことは成書には書かれていません。
眼形成外科の第一線の臨床医が、机上の空論ではなく現場から体験したリアルな実感です。私のコンタクトレンズ性眼瞼下垂に対するアプローチです。
36歳の女性です。左眼に下垂が出現してきました。
今までは、下横走靭帯、lateral horn を切開して、挙筋腱膜の前転がスムーズになった状態で
挙筋腱膜を瞼板固定していました。それがコンタクトレンズ性眼瞼下垂における後戻り現象の原因だったかもしれません。
信州大学方式で挙筋腱膜を前転した後に、挙筋腱膜を瞼板から剥がします。
そして、挙筋腱膜をミュラー筋から剥がします。
ミュラー筋の同定には横走する辺縁動脈弓が目印になります。挙筋腱膜を線維化したミュラー筋からフリーな状態にすることが重要です。
ハードコンタクト性眼瞼下垂症はなかなかやっかいです。
病態の本質を考え、理にかなった術式を行えば、かなり改善します。
Key word「ハードコンタクト性眼瞼下垂症、挙筋腱膜、ミュラー筋」
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○…通常診療
☆…手術/レーザー治療(フォトRFなど)/ヒアルロン酸/ボトックス治療など