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診療だより

診療だよりの記事一覧

  • 多血小板血漿療法(PRP)  -基礎編-

    2014-06-05 UP!     カテゴリー:PRP療法, 診療だより

    開業してから、ずっと多血小板血漿療法に邁進しています。

    よりよい条件を求めて、プロトコールを進化し続けています。

    自分の血漿で至適条件を追求しています。

     

    採血量は17ml です。これで治療に十分な血小板が採取できます。

    遠心分離機で分離します。

     

    遠心条件と血小板回収率について、2010年の日本美容皮膚科学会誌より。

     

    当院では2回遠心分離法を採用しています。
    白血球、血小板を含んだ部分を条件を変えて分離します。

    採血管底の赤い部分に血小板、白血球、極少量の赤血球が凝集しています。

     

    血漿成分を多く取り去ることで、血小板の濃度を上げることは可能です。
    血小板の濃度が高いほどよいと言う訳ではないのです。

    適正な血小板濃度になるよう、血漿を取り去り、ボルテックスで撹拌します。

     

    でき上がった多血小板血漿です。

     

    多血小板血漿(PRP)はパスキンと呼ばれる3本針を用いて、面として注入することも
    あります。

    注入量はほどほどに、注入後のマッサージが治療のポイントです。

  • 老人性血管腫 -いろいろな治療法-

    2014-05-22 UP!     カテゴリー:血管腫, 診療だより

    胸にできる赤いぷつぷつ。

    なぜか、女性に多いようです。
    気にされる人は、すごく気にします。

    ブログに協力して頂き、ありがとうございます。

    28歳の女性です。
    頚の赤いできものを気にされて受診されました。

     

    アップです。鮮紅色の丘疹がいくつかあります。

     

    ダーモスコピー診断です。血管が大きく拡張しています。老人性血管腫の像です。

     

    数年前まで、老人性血管腫を高周波ラジオ波メス(サージトロン)、エルビウムヤグレーザーで 治療していました。

    ロングパルスヤグレーザーを導入してからは、こちらも治療に用います。

    ロングパルスヤグレーザーで照射しました。治療は一瞬です。黒くなりました。

     

    黒く変化したものをダーモスコピーで確認します。みごとに変化しています。
    レーザー照射で熱くなった赤血球が血管壁を破壊します。

     

    治療して1週間です。カサブタが浮き上がってきています。

     

    治療して1ヵ月後です。紅斑が残りますが、かなりすっきりしました。
    3ヶ月も経てば、分からなくなるでしょう。本人さんも満足していました。

     

    もう一度、治療前のダーモスコピー。

     

    ロングパルスヤグレーザー照射1ヶ月後のダーモスコピー。
    大きく拡張した血管は跡形もなく消退しています。

     

    頚、胸の老人性血管腫(cherry angioma)は、きれいに治療することが可能です。

    以前はエルビウムヤグレーザーで照射していました。

    最近の第一選択はロングパルスヤグレーザーです。

    これで反応が悪い場合(赤色が変化しない)は、高周波ラジオ波メスで治療します。

    治療の選択肢が複数あったほうが、安心、安全、確実です。

    胸は肥厚性瘢痕になりやすい部位なので、注意が必要です。
    よりよい治療を提供できるよう、がんばります。

  • 頭の腫瘍 -外毛根鞘性嚢腫-

    2014-05-15 UP!     カテゴリー:粉瘤, 診療だより

    頭によく生じる腫瘍。

    多いのが外毛根鞘性嚢腫、粉瘤の親戚です。
    他には、脂肪腫、めずらしいですが骨腫など。

    48歳の女性です。
    10年前より頭にある腫瘍が炎症を生じたため受診されました。

    感染がひどかったため、抗生剤投与のみでは対応できず、切開排膿しました。
    頭は出血が止まりにくいので大変です。

     

    4年経過してから、再診されました。大きく育っています。

     

    エコー検査です。不規則に増生しています。

     

    残念ですが、一度化膿した嚢腫性病変はくりぬき法は不適応です。

    エコー検査でおわかりのように、不整型に増殖、周囲組織との癒着が強いからです。

    頭の腫瘍は大変です。

    大きい場合は入院して、治療を受けたほうが無難です。
    私もよく総合病院に紹介しています。

    この症例は切開排膿を私が行っているので、当院で治療しました。

    毛流の方向を考え(垂直方向がよい)、メスで切除します。境界がモコモコしています。

     

    腫瘍の底面が下床と強く癒着しているため、エンパイアニードル凝固モードで筋膜を含めて
    切除摘出します。出血させないことがポイントです。

     

    切除した検体です。頭皮は緊張が強いので、切除する皮膚は最小限にとどめます。

     

    病理組織検査です。外毛根鞘性嚢腫の像です。完全に摘出されています。

     

    粉瘤とよく似ていますが、表皮細胞が顆粒層を経ずに角化しているのが特徴です。

     

    私は手術翌日から頭をシャンプーで洗っていただいています。

    患者さんは驚かれますが、そのほうが感染せず、創の状態も良好です。

    手術1週間後。抜糸直前の写真です。まずまずの状態でしょうか。

     

    以前は頭の創は真皮縫合をしませんでした。真皮縫合による脱毛を危惧したからです。
    そのため2回に分けて抜糸していました。

    2週間もすると、皮膚を縫った糸の周りに軽い炎症を生じることがあります。
    PDSなどの吸収糸(溶ける糸)を用いると、脱毛しないことが分かりました。

    以上の2点から、現在では吸収糸で真皮縫合を行い、皮膚を細い糸で軽く縫合する
    ようにしています。

    いろいろな意味で創の経過は良好です。

    皮膚外科ですが、美容外科の修練も受けていますので、美容のよいところを取りいれ
    ています。

    目立たない創を目指した手術を心がけています。

     
     【注 意】
    粉瘤に発赤・腫脹などの炎症所見がある場合は手術の時期ではありません。
     なるべく早く地元の病院(皮膚科・形成外科・外科など)を受診してください。

  • 石灰化上皮腫 -粉瘤ではない!-

    2014-05-08 UP!     カテゴリー:皮膚腫瘍, 診療だより

    いろいろな皮膚腫瘍の患者さんが、お見えになります。

    18歳の高校生。左上腕のしこりです。
    (ブログに協力していただき、深謝いたします。)

     

    若い人の腕にできる硬いしこり。
    皮膚科専門医ならば、確定診断は容易です。

    このような典型例でも他の皮膚科クリニックで粉瘤と診断され、当院を受診
    されることがほとんどです。本当に不思議な現象です。

    これは典型的な石灰化上皮腫です。

    エコー検査です。ぼんやりとしたモザイク状の内部エコー。
    後方は無エコー領域が広がります。

     

    ダーモスコピー診断です。石灰化の部分が白く透けて見えます。

     

    石灰化上皮腫は粉瘤と同様、毛包系の皮膚腫瘍です。
    石灰化上皮腫は粉瘤と異なり、嚢腫壁がありません。

    石灰化上皮腫にくりぬき法は不適応です。

    無理に小さな穴から摘出しようとすると、内容物がぼろぼろと崩れます。

    腫瘍を紡錘形に切除して、摘出するのが一般的です。

     

    内容物が硬いので擦れて、皮膚が赤い水疱のように見えることがあります。

     

    白いごつごつとした内容物です。崩さないように摘出することがポイントです。

     

    病理組織検査です。好塩基性の小型円形細胞と好酸性のshadow cell から構成される
    腫瘍です。石灰化上皮腫の像です。表皮直下に水疱が形成されています。

     

    皮膚腫瘍は粉瘤だけではありません。

    石灰化上皮腫のような毛包系腫瘍以外に、表皮系、汗腺系、脂腺系、線維組織系、
    脂肪組織系、筋組織系、骨・軟骨系、脈管系腫瘍など多種多様です。

    そのすべてに対応するのが、皮膚外科です。
    そこが形成外科との違いであると、私は考えています。

    全国に、プロフェッショナル意識を持った皮膚外科医が増えるといいですね。

  • 粉瘤 -大きくなる前に-

    2014-04-27 UP!     カテゴリー:粉瘤, 診療だより

    粉瘤は大きく育つと、治療も大変です。

    ブログに協力頂いた患者さまに感謝します。

    36歳の男性です。医療関係の患者さまです。

    ずいぶんと育てましたね。
    営業のかたが、ここまで放置してはいけません(笑)。

     

    小さな傷を希望されて、わざわざ東京から起こしになりました。
    東京から来れるのは珍しくありませんが、大きいです。

    触診から粉瘤であることは、わかります。

    腫瘤は鼻腔入り口まで広がっています。
    圧迫すると皮膚が白くなる部分があります。ここだな!

     

    エコー検査です。大きいですが、嚢腫壁の境界は明瞭です。
    下は筋層に近いですね。

     

    4mm トレパンでくり抜き、内容物をもみ出します。
    すごい量の粥状物です。

     

    嚢腫壁をきれいに摘出することが、手術のポイントです。

     

    なんとか、取り出しました。袋を広げます。

     

    もう大丈夫です。
    穴は10日くらいでふさがります。

     

    1年もすれば、傷はほとんど目だたなくなります。
    が、毛がない部分が数ミリできてしまいます。

    鼻腔まで広がっていなければ、下の図のようなアプローチも
    可能です。傷は鼻腔のラインに隠れます。

     

    最善を尽くしたつもりでも、反省することもあります。

    皮膚外科の道は深遠です。

    だからこそ、生涯をかけてやる価値があるのです。

     
     【注 意】
    粉瘤に発赤・腫脹などの炎症所見がある場合は手術の時期ではありません。
     なるべく早く地元の病院(皮膚科・形成外科・外科など)を受診してください。

  • 脂肪腫 -切開線と経過-

    2014-04-20 UP!     カテゴリー:皮膚腫瘍, 診療だより

    皮膚腫瘍の切開線について、尊敬するK先生にアドバイスを
    頂いたことがあります。

    手術の切開線についてまとめました。

    ブログに協力頂いた患者さんに、心より感謝いたします。

    53歳の女性です。右肩のできものが大きくなってきました。

     

    これは育てましたね。服の上からでも目立つようです。

    エコー検査です。上下の矢印の範囲が腫瘍です。レンズ型の iso density mass。
    脂肪腫の所見です。点線が下床ですが、筋膜と癒着しています。

     

    脂肪腫も良性腫瘍ですので、自然消退することはありません。
    少しずつ大きく育ちます。

    大きな脂肪腫の場合、肩こりを訴えることも珍しくないです。

    気になるようならば、私は手術をお勧めします。

    脂肪腫に限らず、皮膚腫瘍は切開デザインが重要です。

    このように切開された創をみかけることがあります。

     

    日常生活の動きでねじれるせいか、たいていは創が広く目立ちます。

    まだ、この切開のほうが、よいのではないでしょうか?

     

    このようにS字型に曲線を描くようなデザインは lazy S 切開と呼ばれます。
    私もこのような切開デザインを習ったことがあります。

    其の利点として、

    ①観音開きのように皮弁が挙上できるので、術野が広がって操作しやすい。
    ②S字型の切開創は直線よりも緊張を分散するので、創が目立たなくなる。

    私の経験では、
    S状でもストレートでも術野の広がりに大差はない、むしろ創はS字のほうが
    よれるせいか、目立つことがある。

    私は皮膚の緊張が少なく、よじれが少ない方向へストレート切開します。
    腫瘍より、なるべく小さく切開するように心がけています。

     

    肩、背中の脂肪腫はたいてい、筋膜と癒着しています。

    スタン式モノポーラフォーセップで筋膜と剥離します。
    筋膜はperforator が多いので丁寧に止血します。

     

    筋膜の上で剥がし取りました。白~灰色に見えるのが筋膜です。

     

    一塊に摘出した脂肪腫です。わりと大きいです。

     

    真皮縫合をきっちりと合わせ、皮膚縫合します。
    縫合創の長さが脂肪腫より小さいのがわかりますか?

     

    手術して1週間、抜糸直後です。
    脂肪腫を取るのに、広く剥離するので紫斑が生じています。

     

    抜糸後からテーピング指導します。
    最低2ヶ月は、続けていただきます。

    創を目立たなくするのに、テーピングは大切です。

    手術1ヵ月後です。
    テーピンングの痕が長方形に見えます。創もかなり落ち着いてきました。

     

    傷をゼロにするのは不可能ですが、そこそこ目立たなくすることに
    こだわっています。

    女性の肩、背部はイブニングドレスなどで露出する部位ですから。
    きれいにしたいですね。

    脂肪腫の切開ラインと術後の管理、どちらも重要です。

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