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診療だより

W-PRPの記事一覧

  • 多血小板血漿療法(PRP)  -基礎編-

    2014-06-05 UP!     カテゴリー:W-PRP, 診療だより

    開業してから、ずっと多血小板血漿療法に邁進しています。

    よりよい条件を求めて、プロトコールを進化し続けています。

    自分の血漿で至適条件を追求しています。

     

    採血量は17ml です。これで治療に十分な血小板が採取できます。

    遠心分離機で分離します。

     

    遠心条件と血小板回収率について、2010年の日本美容皮膚科学会誌より。

     

    当院では2回遠心分離法を採用しています。
    白血球、血小板を含んだ部分を条件を変えて分離します。

    採血管底の赤い部分に血小板、白血球、極少量の赤血球が凝集しています。

     

    血漿成分を多く取り去ることで、血小板の濃度を上げることは可能です。
    血小板の濃度が高いほどよいと言う訳ではないのです。

    適正な血小板濃度になるよう、血漿を取り去り、ボルテックスで撹拌します。

     

    でき上がった多血小板血漿です。

     

    多血小板血漿(PRP)はパスキンと呼ばれる3本針を用いて、面として注入することも
    あります。

    注入量はほどほどに、注入後のマッサージが治療のポイントです。

  • 英文論文

    2013-08-12 UP!     カテゴリー:W-PRP, 診療だより

    英文論文を読む習慣が減ってきました。
    こりゃ、いかんです。
     
    当院は8月14日よりお盆休みをいただいています。
    お盆休みに少しは勉強したいですね。
     
     
    眼瞼下垂と多血小板血漿療法(W-PRP)の論文。

     
     
    眼瞼下垂の論文(向かって左)は北澤先生からいただきました。
     
    ハードコンタクトレンズを装着している人はそうでない人よりも、眼瞼下垂に
    なるリスクが20倍も高いのです!
     
    コンタクトレンズ性眼瞼下垂症は治療が手ごわいです。
    挙筋腱膜がかなり薄くなっており、下垂手術をしてもある程度もどってしまいます。
     
    コンタクトレンズ性眼瞼下垂症では、ある程度兎眼になるくらい挙筋腱膜をしっかりと
    前転させ、瞼板固定します。
     
     
    多血小板血漿療法の論文(向かって右)はK先生からいただきました。
     
    白血球を添加した血小板療法のほうが、シワへの治療効果が高いことを、
    ヌードマウスの耳介組織をサンプリング、病理組織標本から検討されています。
     
    私が多血小板血漿療法を始めて5年経過しました。
    当初より、血小板分離法も進化していっています。
     
    血小板の分離についても、
    遠心分離は1回、それとも2回(Double spin)のどちらが効率がよいか。
    血小板回収に最も効率のよい遠心分離の回転数、時間はいくつなのか。
     
    多血小板血漿療法も奥が深く、とても興味深い治療です。
     
    合併症を限りなく抑え、最大限の効果を発揮する。
    SSクリニックの多血小板血漿療法(W-PRP)もどんどん進化していきます。

  • いつまでも若く! PRP(血小板血漿療法)

    2013-05-30 UP!     カテゴリー:W-PRP, 診療だより

    長期的に効果が継続する治療が好きです。
     
    要望の多い治療法の一つがPRP療法(多血小板血漿)です。
     
    以前、ブログに掲載した素敵なミセスさんです。
    治療してから2年4ヶ月が経過しました。
     
    最初は、会社の友人の紹介で来院されました。
    ほうれい線とそれにつながる口角横の線が気になると。
     
     
    49歳(初診時)。左のほうれい線です。口角横の線がくせもの
    です。この線は老けを感じさせます。

     
     
    ほうれい線よりも、細い線の治療のほうが大変です。
    意外ですが、事実です。
     
    PRP療法は、細い線も改善する可能性を持つ治療です。
     
    本人の血小板を分離して、塩化カルシウムで活性化してから
    ベストのタイミングで注射します。
     
    血小板の分離、細かい調整、注入法などいろいろと気を使う治療です。
    頭を使いすぎて、また少し髪の毛が抜けました(涙)。

     
     
    注射針も以前は32Gを用いていましたが、今は30G針を使用しています。
    注射針も細すぎると、真皮をつらぬく抵抗が強く、微細な感覚がつかみにくいのです。
    (注)数字が大きいほど、針の太さは細くなります。
     
    同じことを、ボトックス注射で有名な渋谷のH先生も言ってました。
     
    PRPを注入する深さは、京都のK先生とかなり細かく討議したことがあります。
    注入する深さ、一回毎の注入量がとても大切です。
     
     
    治療して2年4ヶ月が経過しました。
    経過はよく、効果が持続しています。触った感じも自然です。

     
     
    この患者さんは、ほうれい線にはPRP療法を1回行ったのみです。
    その他の治療は、いっさい行っていません。
     
    当院は皮膚科も併設しているので、湿疹などで長期に通われるかたも
    多いのです。
     
    素敵なミセスは51歳になりました。
    49歳の時よりも、頬のハリがよいと感じるのは、私の思い込みでしょうか?

  • PRP療法はダマになるのか?

    2011-06-30 UP!     カテゴリー:W-PRP, 診療だより

    ときどき東京から患者さんが来れれます。
     
    なんとPRP療法のために来られるのです。
     
    普通に考えて東京のほうが美容のレベルが高いのでは?
     
    冷たく患者さんに言い放ちます。
    「新幹線代もったいないし、東京で治療受けたらえーぎゃ。
    オレなんかより東京の先生のほうが絶対治療がうみゃーでー(名古屋弁)。」
     
    患者さんも食い下がります。
     
    「PRP療法を受けた友人の顔を触らしてもらいました。でこぼこして気持ち悪かったです。
    先生のブログ見ましたが、素朴でちゃんとやってくれそうなので・・・。」
     
    インターネットをみるとPRPの苦情の書き込みが目に付きますね。
    いつか私も書かれるのでしょうか? おー怖っ。
     
    本当にダマになるのですかね?
     
    PRPの大家である京都のK師匠に相談しました。
    K師匠もダマにしたことがないので、不思議に思い某クリニックへ連絡したそうです。
     
    その先生に施術までの時間、添加した成長因子の濃度を聞いたそうです。
    返答はあやふやで的を得なかったそうです。
     
    おそらく全てがスタッフ任せなのでしょう。
    濃すぎる成長因子添加は危険です。また施術までに時間がかかるとPRPがゲル化します。
     
    ゲル化したものを注入するとしこりを生じる可能性はあります。
     
    ダマになる、ならないは結局、PRPの作成法、施術法によるところが大きいのです。
     
    遠心分離した試験管から血小板を分離します。試験管を振動させないように気を使います。
    血小板が拡散しないようにデリケートに操作します。

     
    成長因子は付属の溶解液や生理食塩水ではなく必ず蒸留水で溶解します。
    付属の溶解液にはベンザルコニウム塩化物が含まれているからです。

     
    塩化カルシウムが入った試験管にPRPを注入した後は時間との戦いです。
    この試験管にいれた5分後にもっとも活性化されるのです。
     
     
    私は細胞成長因子入りPPP(血小板が少ない血漿)も作成するのでもうひと手間かかり
    ます(ちりめんジワにはこれが効きます)。
     
     
    一人の患者さんのPRP治療にこれだけの針、シリンジを使います。
    成長因子の濃度も複数変えて使います。私と二人のスタッフとの三人がかりです。

     
    いやはや、PRP治療の日は院内がバタバタして大変です。
    丁寧にしかも時間内に作成して施術しないといけないからです。
     
    私、凝り性なのでしょうか?
    当たり前のことをあたりまえにしているだけですが・・・。

  • PRP(多血小板血漿療法)とヒアルロン酸治療

    2011-05-12 UP!     カテゴリー:W-PRP, 診療だより

    数年前までほうれい線の治療といえばヒアルロン酸でした。
     
    私も開業前は東京へヒアルロン酸の有料講習会によく行きました。
    いろんな講師がいました。
     
    ほうれい線の治療について私が実際に施術した患者さんの経過写真を比べながら
    検討したいと思います。
     
    48歳の女性です。ほうれい線を気にされて来院されました。
    (患者さんのご希望により今回は目はカットさせてください)

     
    カルテを見ると平成21年6月となっています。2年前の症例写真です。
    この当時、私はヒアルロン酸をメインに施術していました。
     
    ヒアルロン酸注入1週間後の写真です。
    ある程度は改善していますが口角部横のシャープなラインがまだ目立ちます。
    自分としては納得できない出来映えです。
     
     
    ヒアルロン酸の有料講習会で講師の先生から言われたことを覚えています。
    ほうれい線は鼻の下付近の深い溝の治療は容易だが口角周囲の細くて浅い溝の
    治療が大変なのだ、と。
     
    ここの部分を修正するのにヒアルロン酸を溝と平行に注入するだけでなく、横方向にクロス
    して追加注入する方法を講師の先生は説明していました。
     
    この患者さんが2年ぶりに来院されました。平成23年1月の写真です。

     
    またほうれい線が元に戻ってきたので治療してほしい。
    ヒアルロン酸でなくW-PRP(多血小板血漿)をお勧めしました。
     
    以下のように説明しました。
     
    治療費はヒアルロン酸より高額だが効果の持続期間がずっと長い。
    ヒアルロン酸治療では改善できなかった口の横ジワも改善できるかもしれない。
     
    W-PRP治療の2ヵ月後の写真です。いい感じですね。

     
    W-PRP治療4ヵ月後です。口の横ジワ消えましたね。

     
    再度比較します。
     
    治療前の左横顔です。口の横ジワが目立ちます。

     
    治療後4ヵ月の左横顔です。ナチュラルな仕上がりです。
    若々しいお肌になりました。

     
    これなら患者さんも大満足ですね。肌のハリもでるから不思議です。OK!
     
    ここからは私見です。
     
    PRP治療はまだ見解が統一していない点もあります。
    細胞成長因子を入れたほうがよいか、入れないほうがよいか、など。
     
    細胞成長因子を入れると施術部にしこりを生じるリスクがある、というのが入れない派の
    理屈のようです。
     
    しこりは細胞成長因子を入れないPRP療法でも生じることがあります。
    しこりは注射する深さ、注入量によるところが大きいのです。
     
    私は細胞成長因子を入れる派に組しています。改善度が違うからです。
    年齢、皮膚のたるみぐあいで細胞成長因子の濃度は変えています。
     
    細胞成長因子を入れないこともあります。
    膨らみを出さずに肌の質感だけを改善する時は成長因子を入れません。
    下眼瞼などは時にそのようにしています。
     
    いろいろとドクターによって言い分があるとは思いますが、結果が全てです。
     
    しわでお悩みの方はお気軽にご相談にいらしてください。
    一方的にW-PRP療法を勧めたりはしません。
     
    お互いが納得いく治療がもっともよい治療だと思います。

  • ほうれい線 あなたの選択は?

    2011-02-16 UP!     カテゴリー:W-PRP, 診療だより

    年齢とともに頬の皮膚がたるみほうれい線が目立ってきます。
     
    嫌ですね~。
     
    ほうれい線の治療の代表がヒアルロン酸治療でしょう。
     
    ヒアルロン酸をほうれい線に注入すると溝が目立たなくなります。
    SSクリニックでも施術しています。
     
    コラーゲンに比べて異物反応が少なく比較的安全な治療とされています。
    生体内では関節、硝子体、皮膚、脳の細胞外マトリックスに存在するそうです。
     
    過去に数回のヒアルロン酸治療を受けて当院を訪れるかたもいます。
    私も要望があればほうれい線へヒアルロン酸の再注入を行います。
     
    ヒアルロン酸治療について思うことがあります。
     
    複数回の治療歴のあるかたを私は見抜けます。
    ほうれい線をよく見ると白かったり、触ると硬さを感じることがあるからです。
     
    生体のヒアルロン酸はN-アセチルグルコサミンとグルクロン酸の二糖単位が連結した
    構造を持つ高分子です。
     
    注射するヒアルロン酸と生体内に存在するヒアルロン酸は構造が違うのでしょうか?
     
    私には分かりません。
     
    白く見えるの注入が浅すぎることに起因します。
    では、硬さは?
     
    なんらかの異物反応が生じているようにしか私には思えないのです。
     
    2~3回のヒアルロン酸注入なら問題ないでしょう。
    では、長期的にほうれい線治療を続けていきたい人には?
     
    私は多血小板血漿療法(W-PRP)をお勧めしています。
    自分ならばこちらの治療を受けたいです。
     
    またまた前置きが長すぎました。
     
    39歳、ロシア人とのクォーターさんです。
    クリスチーナ、ブログ協力ありがとう。ボルシチ奢りますね。

     
    ヒアルロン酸治療を受けましたが改善しなかったそうです。
    ヒアルロン酸の効果が出にくいほうれい線は確かにあります。骨格などの問題でしょうか。
     
    迷わず多血小板血漿療法を行いました。
    ヒアルロン酸注入と違い、効果が1ヶ月単位で表れるので自然です。
     
    施術1ヶ月後です。効果が少し出てきたところです。
    硬結はなく触った感じがとても自然です。

     
    治療前の側面写真です。

     
    治療3ヵ月後です。より効果が出てきています。
    肌にもハリが出てますね。糸ではハリはでないですよね?

     
    私の経験ですと、ほうれい線への多血小板血漿療法は2週間くらいで効果を感じます。
    6~9ヶ月くらいまで効果がアップし続けます。その後、数年間効果が持続します。
     
    多血小板血漿療法の利点を私なりにまとめました。
     
    ○注射針は30G使用なので痛みがかなり少ない。
    ○効果が少しずつでてくるので他人にばれにくい。
    ○ヒアルロン酸と異なりほうれい線が硬くならずナチュラル。
    ○効果が3年くらい持続するらしいでの頻繁な注射が不要。
     
    欠点は、
    ●塩化カルシウムを入れて最もよく活性化される時間帯があるので術者がせわしない。
    ●ていねいに作成しないと効果がでない。
    ●下眼瞼では予想よりも改善度が低いことが多い。
    ●濃度と注入する深さを考えないと効果がでない、もしくはダマ(小さなシコリ)になる。
    (ヒアルロン酸のダマはヒアルロニダーゼで分解できるが多血小板血漿のダマは分解が
    困難)。
     
     
    クリスチーナは下眼瞼の効果が不十分であったので再チャレンジしました。
    32Gの針を用いルーペで真皮内の針を透見し、よい深さに確実に注入するのがコツです。

     
     
    多血小板血漿療法による下眼瞼治療はかなり熟練の技が必要ですね。
     
    京都のK師匠に言われたことがあります。
    「多血小板血漿療法は家にたとえるとリフォームです。土台を一回壊してから再構築します。
    下眼瞼は毎日のまばたきで絶え間なく動くのでリフォームしにくいのです。」
     
    より確実で安全な治療を多くの方に提供したい、そんな所存でございます。

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☆…手術/レーザー治療(フォトRFなど)/ヒアルロン酸/ボトックス治療など

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