名古屋市鶴舞の皮膚科・美容外科
SSクリニック

SSクリニックYouTubeチャンネル

MENU

Copyright © SS Clinic.

※当サイトの情報の転載、複製、改変等は
禁止いたします。

診療だより

眼瞼下垂の記事一覧

  • 50歳からの眼瞼下垂手術 -自分を取り戻す-

    2013-06-25 UP!     カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより

    モニターに協力して頂いた患者さんに感謝します。
     
    56歳の女性です。左のまぶたが下がっています。

     
     
    「左眼どうしたの?」と他人から言われるのが苦痛だったそうです。
    なにげなく言われる言葉に、人は負担を感じるものです。
     
    意を決して、当院を受診されました。
    両眼とも眼瞼下垂症がありますが、左が特に強いです。
     
    このような症例では、左眼だけ手術することもあります。
     
    Hering現象(患側を手術すると健側が下がる)を生じることがあるので、
    私は両眼を手術することをお勧めしています。
     
    正常な上まぶた                       眼瞼下垂の上まぶた

     
    上の図で、枝分かれした赤い線が挙筋腱膜です。
    眼瞼下垂では挙筋腱膜が瞼板から外れ、眼窩脂肪も上に偏移します。
     
    眼窩隔膜を切開して、挙筋腱膜を前転するのが信州大学方式の眼瞼下垂手術です。
    その際に抵抗となる下横走靭帯を切り離します。
     
    症状が強い左眼は、右よりも下横走靭帯が発達していました。

     
     
    手術して1週間後です。抜糸する直前の写真です。まだ、腫れています。

     
     
    手術して1ヶ月が経過しました。まぶたがすっきりとしてきました。

     
     
    写真をプレイバック。
    術前↓

    術後↓

     
     
    まぶたの上の凹みも改善されています。
    眼が大きく開いています。きらきらとお星様が輝いています。
     
    眼を開けるのに、不自然に眉毛、額を使っていましたが、もう不要です。
    30歳代の頃の自分の眼に戻ったと、患者さんも喜んでいました。
     
    この患者さんへのアンケートです。
     
    手術前の症状を10とします。
    肩こり10⇒1~2  頭痛10⇒2~3  眼精疲労10⇒0
     
    劇的な変化でした。もちろん、個人差はあります。
     
    見た目もずいぶんと若くなりました。
    なによりも眼を開けるのが楽になり、日常生活が快適でしょう。
     
    機能美を追求した眼瞼下垂手術を提供しています。

  • 眼瞼下垂手術 -人生を変える-

    2013-04-18 UP!     カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより

    モニターさんのご好意により2症例を供覧します。
     
    19歳の女性です。
    10代にして瞼が重く、頭痛・肩こりもあります。
     
    一重の瞼は開けるのが重そうです。眉毛付近に力みを感じます。

     
     
    手術は皮膚を3mm程度、眼輪筋をバランスよく切除します。
    眼窩隔膜を開き、挙筋筋膜といっしょに前転します。
     
    この際に前転の抵抗となる下横走靭帯を両端で切離します。
     
    信州大学方式の眼瞼下垂手術を応用しています。
    名医 北澤 健先生に教えて頂いた手術を、自分なりにアレンジしながら執刀しています。
     
    この方のように若くして瞼が重い方がいます。遺伝的な側面もあるようです。
    瞼が開き過ぎないよう下横走靭帯、眼窩脂肪などが発達しています。
     
    睫毛が下を向いていることが特徴です。
     
    韓国の眼形成外科医のDr. Choi は開眼を妨げる要因を burden factor と呼んでいました。
    そして眼瞼下垂の手術時に、しきりと睫毛の向きの変化を意識していました。
     
    ソウルまで眼瞼セミナーのトレーニングに参加しましたが、大いに刺激されました。
     
     
    手術直後です(眼を閉じています)。根治的な手術なので割りと腫れます。

     
     
    手術1ヶ月半後です。眼が開けやすくなり、毎日が快適だそうです。
    今頃は、もっとすっきりとした眼瞼になっていることでしょう。

     
     
    眼瞼下垂手術は切開式の重瞼手術ではありません。
    あくまでも眼を開けやすくすることを目的とした手術です。
     
    結果として、
    手術の過程で、挙筋腱膜と皮膚の連続性ができるため、自然な重瞼ラインになります。
     
    切開式重瞼術のように、挙筋腱膜と睫毛側の組織との埋没縫合は行いません。
    それでも強固でナチュラルな重瞼ラインができます。
     
     
    19歳の女性です。眼をあけるのがつらく、眼を閉じると楽になるそうです。

     
     
    肩こりも強く、集中力が途切れるため、勉学にも支障があるとのこと。
     
    若年者の眼瞼下垂手術は、開眼の抵抗要因を取り除くことが最重要です。
    が、見た目も大切です。控えめな重瞼がよいか、広い重瞼がよいかを相談します。
     
     
    控えめな重瞼を希望されました。左右差がないようキャリパー(眼科の測定器)を用いて
    ピオクタニン(青色の染料)でマーキングします。

     
     
    挙筋腱膜を前転して瞼板に固定しました。眼窩脂肪が切開線から飛び出ています。
    通常、眼窩脂肪を摘出しませんが、この方はある程度の量を摘出しました。

     
     
    手術1週間、抜糸直後の写真です。重瞼ラインが広く、眼の周りに皮下出血があります。

     
     
    手術2週間後です。かなりすっきりとしました。切れ長の素敵な眼瞼ですね。

     
     
    手術から1ヶ月後。重瞼幅が落ち着きました。ナチュラルな重瞼ラインです。
    一重瞼のひとは、控えめな重瞼ラインのほうが印象が変わりすぎず、好ましいかも。

     
     
    手術直後から肩こり、両側頭部の重さを感じなくなったことに驚いたと。
    勉強中の集中力がとても増したそうです。
     
    眼瞼下垂手術は眼瞼の構造を変える手術、そして人生を変える手術です。
     
    勉強がんばってください。そしてこれからの人生を、より楽しんでください。
     
    一例ずつ納得いくまで時間をかけて、眼瞼下垂手術を行っています。
    その診療スタイルゆえに自費診療で執刀させて頂いています。
     
    今後は韓国の先生がたとも広く交流させてもらい、美容外科のよい面も取り入れながら、
    よりクオリティーの高い手術を提供し続けます。
     
    名古屋で唯一の皮膚外科専門クリニックとして機能美を追求します。
     
    Dr.Choi の眼瞼セミナー(ソウルのクリニックにて)。心も体も大きい先生です。

     
     
    See you again !

  • 眼瞼下垂手術 -心を籠める-

    2013-02-12 UP!     カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより

    眼瞼下垂症の手術はその道に踏み込むと底なしです。
     
    極めたと思うとまた新しい道に出会います。成書も随分と読みました。
     
    眼科の巨匠が書かれた書籍も何冊か読みました。

     
     
    柿崎先生の著書も内容が濃く素晴らしい本です。
     
    加齢性の眼瞼下垂も軽度であれば挙筋腱膜を1針瞼板に固定するだけで改善する、と
    柿崎先生の本にも書かれています。
     
    しかし、重度の眼瞼下垂ではミュラー筋を瞼板から剥がして瞼板に再固定しなくては改善
    しないのでしょう。
     
    柿崎先生は両方の術式をマスターするのがよいと述べられています。
    韓国の師匠Dr. Choi も同じことを言っていました。
     
    株式会社EMI ファクトリーの眼瞼下垂用持針器が届きました。

     
     
    先端の針を保持する部分を特注で細くしてもらいました。SS仕様です(笑)。
     
    さっそく使用しましたがよいです。
    針を保持する感覚、先端のカーブの角度、バネの強さ、どれもバランスがよい。
     
    SSクリニックにまた心強い道具が仲間入りしました。大切に心を込めて使います。

  • 眼瞼下垂手術 -道具へのこだわり-

    2013-01-10 UP!     カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより

    ついに来ました!
     
    眼瞼下垂用の新しい持針器です。木箱に入って恭しいです。

     
     
    株式会社 EMIファクトリー 長野県にある医療機器の製造会社さんです。
    北澤 健先生よりご紹介いただきました。
     
    この会社の持針器は面白いです。持針器の長さ、先端サイズなどいろいろと特注できます。
    オーダーメイドで自分好みの眼瞼下垂用持針器を作ってもらうことが可能です。
     
    下の2本の持針器の違いが分かりますか?グリップとロックの位置に注目して下さい。

     
     
    眼瞼下垂の手術では先端が曲がった持針器(丹下式)を私は好んで使用します。

     
     
    この持針器を使うことで、骨間筋、屈筋などを用いた細やかな動きが可能です。
    「手術手技の基本とその勘どころ」 関 洲二 金原出版株式会社より引用)

    ヘガール持針器です。眼瞼用に小さなものを使用します。

     
     
    ヘガール持針器では腕の回旋運動が基本となります。

     
    眼瞼下垂手術など細やかな手術は先端が彎曲した丹下式持針器が私は好きです。
     
    昭和大学形成外科は伝統的に丹下式を好まれるようです。
    ご存知のように昭和大学は大学病院の美容外科のトップランナーです。
     
    美容虎の穴の山本 豊先生も丹下式を愛用しています。
     
    道具にこだわることは大切なことだと思います。
     
    株式会社 EMI ファクトリー御中
    いつの日か世界で一つのSSスタイル眼瞼下垂用持針器を作ってくださいね(笑)。

  • 眼瞼下垂手術 -理論と実践-

    2012-12-27 UP!     カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより

    今回も強烈な写真がでます。苦手な人はご注意を!
     
    信州大学式眼瞼下垂手術の名医、北澤 健先生と会食する機会に恵まれました。
    夕方6時30分にお会いして閉店11までよもやまの話で盛り上がりました。
     
    話の中心は自然と眼瞼下垂手術になってしまいます。4時間くらい話しました。
    完全に職業病ですね(笑)。
     
    信州大学方式以外に挙筋腱膜裏面を結膜から剥がして前転する方式が眼科領域
    ではポピュラーです。
     
    この術式を行っている先生から挙筋腱膜を剥がさないのにどうして眼瞼が開大する
    のか不思議だと質問を受けたことがあります。
     
    今回はこのあたりのついて触れます。
     
    下の図は眼瞼の構造です。
    眼瞼挙筋は瞼板に接合しています。その接合はデリケートであり緩いため、あそびが
    あります。
    (開瞼・閉瞼のメカニズムと重瞼線 松田 健 形成外科 2012 Vol.55 より引用)
     


     
     
    信州大学方式の眼瞼下垂手術です。開いた眼窩隔膜と挙筋腱膜を瞼板に再固定
    します。これによりあそび、もしくは緩みがなくなり眼瞼が開大しやすくなります。
     

     
     
    実際の手術所見です。挙筋腱膜を前方へスライドしてあそびを絞めます。

     
     
    この理屈からすると眼の開きがかなり低下した人は挙筋腱膜を結膜から
    剥離して前転する従来の術式のほうがよいかもしれません。
     
    この点は今後も眼科(眼形成外科)の先生とディスカッションしていく予定です。
     
     
    眼瞼下垂手術についてもう一点気になることがあります。
     
    挙筋腱膜を瞼板に固定する糸は2針か3針か?
     
    最初は3針固定していました。下の写真は右眼です。
    MRDの中心に1針、そしてその周囲にバランスよく2針固定。

     
     
    北澤先生からアドバイスを受けてから2針固定を行っています。
    下の写真は私の左眼です。やや内側に2針固定されています。

     
     
    なぜ北澤先生が3針から2針固定に移行したのか?
     
    眼球は瞼板で覆われています。眼球は丸いです。
    瞼板も眼球のように弧をえがきます。
     
    弧をえがく瞼板に挙筋腱膜がデリケートに接合します。
     
    3針で固定するとその部分は面になります。
    2針で固定すると面ではないためより自由度を確保することが可能です。
     
    瞼板ー挙筋腱膜というデリケートな領域にはある程度の自由度があった
    ほうが良いのかもしれません。
     
    挙筋腱膜のあそびをなくす手術なのに自由度が必要。
    矛盾しているようにも思えます。
     
    縦方向(眼が開く方向)のあそびはなくすが、横方向の自由度は残した
    ほうがよいのでしょう。
     
    理論と実践のはざまで揺れるまなざし。
     
    最後に北澤先生のお言葉です。
    「眼瞼下垂手術は1,000例超すとまた違う感覚が分かってくるんですよ。
    でも1,000例を超えたいまでも手術を極めたという境地には達していません。」
     
    私が1,000例越すのはいつの日でしょうか・・・。
    果てしない道を一歩一歩登っていく所存でございます。

  • 眼瞼下垂手術 -美をつくる-

    2012-12-09 UP!     カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより

    かなり生々しい写真がでます。苦手な人はご注意してください!
     
    見た目を大きく変える眼瞼下垂手術。
    眼瞼下垂手術はまぶたのアンチエイジング手術と考えています。
     
    眼瞼の状態がひとによって異なるため、手術も工夫が要ります。
     
    まぶたが薄いひとは皮膚の下の眼輪筋をしっかりと残します。

     
     
    残した眼輪筋を筋弁としておこし、その下で眼窩隔膜を切り
    開きます。

     
     
    前転した挙筋腱膜です(写真は左眼)。
    筋腱移行部から4mm程度の部位を瞼板と固定します。

     
     
    成書にはまぶたの瞼板幅は1cmくらいと記載されています。
    本当でしょうか?
     
    実際に計測します。確かに1cmくらいです。

     
     
    前転した挙筋腱膜を瞼板に固定します。瞼板のなるべく上方に
    糸をかけます。これでまぶたのラインがきれいに仕上がります。

     
     
    眼瞼の状態はひとにより様々です。
    だからこそ眼瞼下垂手術には創意工夫が必要なのです。
     
    私は手術デザインにもかなり時間をかけます。
    まぶたにお悩みのかたはお気軽に来院ください。

当医院は『予約制』です。お問い合わせ・診療のご予約はこちら 受付可能時間=診療時間 TEL 052-332-7870

診療時間

MORE

当医院は『予約制』です
AM 10:00 - PM 1:00
PM 2:00 - PM 4:30
PM 5:00 - PM 6:30

○…通常診療
☆…手術/レーザー治療(フォトRFなど)/ヒアルロン酸/ボトックス治療など

アクセス

MORE

〒460-0012
名古屋市中区千代田3-14-14 パルティール鶴舞2F

● JR 中央線 鶴舞駅 公園前出口 徒歩約2分
● 地下鉄 鶴舞線 鶴舞駅 ⑥番出口 徒歩約2分

ページの先頭へ