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診療だより

診療だよりの記事一覧

  • 美容虎の穴 上眼瞼手術

    2013-05-20 UP!     カテゴリー:その他, 診療だより

    泣く子も黙る山本美容塾。
     
    全国から猛者が集います。美容虎の穴です。
     
    5月は山本塾長と池田欣生院長(東京皮膚科・形成外科)のお二人が執刀。
    夢の競演です。
     
    溢れ出るこの活気! 山本塾長も池田先生の手技を熱い眼差しで見つめます。

     
     
    池田式眉毛下切開。引っ張りのベクトル方向を考えながら真皮縫合を行います。

     
     
    眉毛下切開術は当院でも人気メニューの一つです。
    加齢とともに皮膚が垂れ下がり、瞼が重いかたが適応です。
     
    術式は単純なようですがいくつかのポイントがあります。
     
    一番大切なのは切開デザインです。毛根をなるべく残すように皮膚切開します。
    縫合後に皮膚の縦方向へ線状のつっぱりが、生じないように工夫して縫合します。
     
    池田先生は内側と外側の剥離ポイントについてレクチャーされました。
     
    他人の手術を見学するのは本当に勉強になります。
    ましてや池田先生は美容激戦地、銀座で確固たる地位を築いているドクターです。
     
    それにしても、山本塾はどんどん進化します。
     
    この日はホワイトボードで二重切開と目頭切開デザインの復習です。

     
     
    二重切開手術は美容外科でも最も基本になる手術です。
    基本だからこそ奥が深いのです。
     
    山本塾長は二重切開と内眼角形成を担当。

     
     
    内眼角形成はいろいろなデザインがあります。
    デザインがシンプルで効果があり、術後瘢痕のリスクが少ないものがよいです。
     
    山本塾長からは随分と多くのものを学ばせてもらいました。
     
    私は眼瞼下垂手術を生涯のライフワークと考えています。
    この塾に来てから、間違いなく眼瞼下垂手術のデザインが変わりました。
     
    より自然な開瞼、より自然な二重ライン。
     
    虎の穴のスパルタ授業を終え、山本塾長と池田先生に囲まれて。

     
     
    JAAS、そして山本美容塾よ、永遠に!

  • 眼瞼下垂手術 -人生を変える-

    2013-04-18 UP!     カテゴリー:眼瞼下垂, 診療だより

    モニターさんのご好意により2症例を供覧します。
     
    19歳の女性です。
    10代にして瞼が重く、頭痛・肩こりもあります。
     
    一重の瞼は開けるのが重そうです。眉毛付近に力みを感じます。

     
     
    手術は皮膚を3mm程度、眼輪筋をバランスよく切除します。
    眼窩隔膜を開き、挙筋筋膜といっしょに前転します。
     
    この際に前転の抵抗となる下横走靭帯を両端で切離します。
     
    信州大学方式の眼瞼下垂手術を応用しています。
    名医 北澤 健先生に教えて頂いた手術を、自分なりにアレンジしながら執刀しています。
     
    この方のように若くして瞼が重い方がいます。遺伝的な側面もあるようです。
    瞼が開き過ぎないよう下横走靭帯、眼窩脂肪などが発達しています。
     
    睫毛が下を向いていることが特徴です。
     
    韓国の眼形成外科医のDr. Choi は開眼を妨げる要因を burden factor と呼んでいました。
    そして眼瞼下垂の手術時に、しきりと睫毛の向きの変化を意識していました。
     
    ソウルまで眼瞼セミナーのトレーニングに参加しましたが、大いに刺激されました。
     
     
    手術直後です(眼を閉じています)。根治的な手術なので割りと腫れます。

     
     
    手術1ヶ月半後です。眼が開けやすくなり、毎日が快適だそうです。
    今頃は、もっとすっきりとした眼瞼になっていることでしょう。

     
     
    眼瞼下垂手術は切開式の重瞼手術ではありません。
    あくまでも眼を開けやすくすることを目的とした手術です。
     
    結果として、
    手術の過程で、挙筋腱膜と皮膚の連続性ができるため、自然な重瞼ラインになります。
     
    切開式重瞼術のように、挙筋腱膜と睫毛側の組織との埋没縫合は行いません。
    それでも強固でナチュラルな重瞼ラインができます。
     
     
    19歳の女性です。眼をあけるのがつらく、眼を閉じると楽になるそうです。

     
     
    肩こりも強く、集中力が途切れるため、勉学にも支障があるとのこと。
     
    若年者の眼瞼下垂手術は、開眼の抵抗要因を取り除くことが最重要です。
    が、見た目も大切です。控えめな重瞼がよいか、広い重瞼がよいかを相談します。
     
     
    控えめな重瞼を希望されました。左右差がないようキャリパー(眼科の測定器)を用いて
    ピオクタニン(青色の染料)でマーキングします。

     
     
    挙筋腱膜を前転して瞼板に固定しました。眼窩脂肪が切開線から飛び出ています。
    通常、眼窩脂肪を摘出しませんが、この方はある程度の量を摘出しました。

     
     
    手術1週間、抜糸直後の写真です。重瞼ラインが広く、眼の周りに皮下出血があります。

     
     
    手術2週間後です。かなりすっきりとしました。切れ長の素敵な眼瞼ですね。

     
     
    手術から1ヶ月後。重瞼幅が落ち着きました。ナチュラルな重瞼ラインです。
    一重瞼のひとは、控えめな重瞼ラインのほうが印象が変わりすぎず、好ましいかも。

     
     
    手術直後から肩こり、両側頭部の重さを感じなくなったことに驚いたと。
    勉強中の集中力がとても増したそうです。
     
    眼瞼下垂手術は眼瞼の構造を変える手術、そして人生を変える手術です。
     
    勉強がんばってください。そしてこれからの人生を、より楽しんでください。
     
    一例ずつ納得いくまで時間をかけて、眼瞼下垂手術を行っています。
    その診療スタイルゆえに自費診療で執刀させて頂いています。
     
    今後は韓国の先生がたとも広く交流させてもらい、美容外科のよい面も取り入れながら、
    よりクオリティーの高い手術を提供し続けます。
     
    名古屋で唯一の皮膚外科専門クリニックとして機能美を追求します。
     
    Dr.Choi の眼瞼セミナー(ソウルのクリニックにて)。心も体も大きい先生です。

     
     
    See you again !

  • 粉瘤 くりぬき法 傷痕

    2013-03-28 UP!     カテゴリー:粉瘤, 診療だより

    粉瘤をくりぬき法で取った後の傷痕がどうなるか知りたい。
    そんな問い合わせが多いです。
     
    私は次のように説明しています。
    「くりぬき法も手術なので傷は残ります。まったく何も残らない訳にはいきません。
    体質(肌質?)にもよりますが、ニキビ痕に似た傷になります。水痘痕のような
    瘢痕になることもあります。」
     
    37歳男性。右頬の粉瘤です。
    粉瘤の内側にあるほくろを覚えて置いてください。

     
     
    エコー検査では底面後方エコーの増強があります。粉瘤の像です。

     
     
    4mm トレパンでくり抜き、粥状物を揉み出します。

     
     
    嚢腫壁を底からていねいに取りきります。

     
     
    久しぶりに患者さんが来られました。手術して1年2ヶ月が経過。
    ほくろの外側にちょっと赤い瘢痕があります。

     
     
    もう少し目立たなくなると思います。
    傷がゼロという訳にはいきませんが、そこそこの結果になります。
     
    最近は術後1週間くらいよりハイドロコロイドを貼ります。
    傷痕が凹むことがより少なくなりました。
     
    粉瘤は皮膚腫瘍ですので完全摘出が大原則です。
    が、私は傷痕にも気を使っています。プロの皮膚外科医ですから。
     
     【注 意】
    粉瘤に発赤・腫脹などの炎症所見がある場合は手術の時期ではありません。
     なるべく早く地元の病院(皮膚科・形成外科・外科など)を受診してください。

  • 粉瘤 メスか、くり抜きか?

    2013-03-24 UP!     カテゴリー:粉瘤, 診療だより

    顎の粉瘤を2例供覧します。
    粉瘤の状態で術式が大きく異なることを理解して下さい。
     
    42歳男性。右顎の粉瘤です。

     
     
    何回も化膿したそうです。自分でも潰したとのこと。
     
    エコー検査で粉瘤の輪郭は不明瞭、内部エコーも不均一です。

     
     
    くり抜き法は不適応です。
     
    切開線をデザインします。両端の線は顎のラインです。

     
     
    広頚筋の筋膜上で切除します。

     
     
    真皮縫合をきっちりかけて創を盛り上げます。

     
     
    病理組織検査です。粉瘤はしっかりと取りきれています。

     
     
    病理組織検査のアップです。嚢腫壁が4つに飛び散っています。
    このように飛び散った粉瘤はくりぬき法で取りきることは困難です。

     
     
    44歳男性。右顎の粉瘤です。マジックで印をつけました。

     
     
    エコー検査です。両外側陰影があり、嚢腫壁の境界も明瞭です。

     
     
    4mm トレパンでくりぬき法を行いました。半年程でニキビ痕くらいになります。

     
     
    病理組織検査です。プロの技ですね。

     
     
    小さな粉瘤でもその状態によって術式が大きく異なります。
    メスよりはくりぬき法のほうが傷はずっと目立たなくなります。
     
    粉瘤は自分でいじらない、気になるようならば化膿する前に病院に行く。
     
    皮膚外科医である私からのメッセージ、伝わったでしょうか。
     
     【注 意】
     粉瘤に発赤・腫脹などの炎症所見がある場合は手術の時期ではありません。
     なるべく早く地元の病院(皮膚科・形成外科・外科など)を受診してください。

  • 粉瘤 それは手術ではない!

    2013-03-17 UP!     カテゴリー:粉瘤, 診療だより

    しつこく粉瘤について述べます。
     
    他院で粉瘤の治療を受けた患者さんも来院されます。
     
    今回供覧するのは39歳の女性です。背中の粉瘤が化膿したことがあり、
    切開排膿処置をそれぞれ異なるクリニックさんで2回受けています。
     
    切開排膿と手術はまったく別のものです。
     
    腫れたときは患者さんも動転しているので医師の説明を十分に理解されて
    ないことが多々あります。
     
    背中です。横方向に切開排膿後の瘢痕が2本あります。

     
     
    切開排膿は手術ではなく処置です。粉瘤の袋が残っています。
     
    一度化膿したことがある粉瘤は再び化膿することが多いので私は根治術を
    お勧めしています。
     
    話は変わりますが、
    メスで粉瘤を切開して中身(角質)だけ出す医師もいると患者さんから聞いた
    ことがあります。
     
    それは手術ではありません!
    嚢腫壁(袋)が残っていますからまた膨らみます。
     
    中途半端なことをされると癒着を生じ抜き法ができなくなります。
     
    今回の症例は2回の切開排膿歴があるので嚢腫壁が広がっている可能性が
    あります。
     
    エコー検査で確認します。やはり嚢腫壁が水平方向に不整に広がっています。

     
     
    エコー所見、触診から残った嚢腫壁をマーキングします。

     
     
    手術は取り残しがないよう大きく切除します。さすがにくりぬき法では取れません。

     
     
    手術直後です。残った瘢痕も切除すればよかったですね。
    少し反省しています。

     
     
    くりぬき法の手術時間は10分~15分です。
    メスで行う手術は40分くらい要します。負担がずいぶん違います。
     
    切開排膿歴がある粉瘤は瘢痕で覆われ、瘢痕中に毛細血管が増加しています。
    手術後に血腫が生じないようていねいに止血します。
     
    私は皮膚外科医ですので傷痕が残らないよう真皮縫合をしっかりと行います。
     
    術後1週間、抜糸前の写真です。
    手術翌日から石鹸で創部を洗ってもらいます。2日目からお風呂もOK。
    傷が気になる人は2ヶ月くらいピタシートを貼ってもらいます。

     
     
    病理組織検査です。粉瘤は完全に取れ切れています。大きな瘢痕組織、分かりますか?

     
     
    切開排膿は手術ではなく処置です。いずれ根治術が必要です。
    粉瘤の中身(内容物)だけ出すのは手術ではなくナンセンスな行為です。
     
    炎症後の粉瘤もプロの皮膚外科医がメスで切除すればまず大丈夫です。
    一番よいのは化膿する前に受診することですね。
     
     【注 意】
    粉瘤に発赤・腫脹などの炎症所見がある場合は手術の時期ではありません。
     なるべく早く地元の病院(皮膚科・形成外科・外科など)を受診してください。

  • 粉瘤 再発する??

    2013-03-14 UP!     カテゴリー:粉瘤, 診療だより

    ある日の外来での診察。大きな粉瘤を主訴に患者さんが受診。
     
    私   「なんでこんなに大きくなるまで放置したの?」
    患者 「今までに皮膚科を2件受診しましたが、傷がつく、手術しても再発する
    からしないほうがよいなどと言われたので・・・」
     
    粉瘤を手術しても再発する??
     
    粉瘤をメスで切除した場合、私は再発させたことはただの一度もありません。
     
    くりぬき法で再発させたことは3例あります。
    粉瘤が深い、過去に化膿して嚢腫壁が周囲と癒着などが原因です。
     
    粉瘤のくりぬき法を希望されて来られる患者さんへの説明。
     
    私から患者さんへ
    「傷はにきび痕くらいです。今までに3例の再発がありますがここ2年間の
    再発はゼロです。エコー検査でくりぬき法の適応かどうかを確認します。
    くりぬき法も慣れていない先生が行うと再発します。手術のコツがあります。
    カサブタができると傷が凹みやすいので手術翌日からしっかりと傷を洗って
    下さい。傷を洗っていけないというのは20年前の医学です。」
     
     
    適応を選べばくりぬき法もまず再発はしません。
     
    くりぬき法で摘出した粉瘤の病理組織検査の一部を供覧します。
     

     

     

     

     
     
    素晴らしい!

     

     

     
     
    耳の粉瘤はちょいと難しいです。

     
     
    頭の外毛根鞘嚢腫 trichilemmal cyst (頭の腫瘍は原則として行っていません)

     
     
    頭の外毛根鞘性嚢腫

     
     
    多発性脂腺嚢腫 steatocystoma multiplex

     
     
    稗粒腫 milium

     
     
    粉瘤のブログはもうアップしないと言いながらなぜか更新してしまいます。
    粉瘤を理解していない皮膚科医がいがいと多い気がするのです。
     
    私のブログは多くの医師も読まれているようなので自分の思いをときどき
    述べたいと思います。たまに毒舌ですみません(笑)。
     
     【注 意】
    粉瘤に発赤・腫脹などの炎症所見がある場合は手術の時期ではありません。
     なるべく早く地元の病院(皮膚科・形成外科・外科など)を受診してください。

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